心身のケアやＩＣＴで質疑　３日から２定札幌市議会代表質問

（市町村 2020-06-03付）

　札幌市議会の第２回定例会代表質問が、きょう３日からスタートする。教育関係では、一斉休業期間後の子どもたちの心身のケアやＩＣＴを活用した今後の教育の在り方などについて質疑が行われる見通しだ。

　きょう３日は、小須田ともひろ議員（自民党）、うるしはら直子議員（民主市民連合）、あす４日はくまがい誠一議員（公明党）、佐々木明美議員（日本共産党）が質問に立つ。

　小須田議員は一斉休業に伴い、子どもたちがストレスを抱えている状況にあることなどから、子どもの心身のケアについて今後どのような取組を行っていくのか問う見通し。

　一斉休業期間中、市教委は動画配信サービスＹｏｕＴｕｂｅを活用した学習支援や無料ビデオ会議システムＺｏｏｍを活用した子どもの健康観察などを実施した。ＩＣＴを活用した取組を今後、どのように検証していくのか、また、災害時や緊急時の学習について市教委としてどのような対応を進めていくのかについても質問する予定。

　うるしはら議員は、国のＧＩＧＡスクール構想を踏まえた１人１台端末の整備状況などを踏まえ、今後も感染症対策の一環としてオンライン授業などを進めていくための整備や計画について、ハード面とソフト面の両観点から質問していく見通しだ。

　教職員の長時間労働について、市教委は民間コンサルを活用した取組としてモニタリングやヒアリングを実施。民間コンサルの提言などを踏まえ、今後どのように教育現場で生かしていくのか考えを問う見通し。

　くまがい議員は、すべての子どもへ学びの機会を提供する観点から、一斉休業期間に取り組んだＩＣＴを活用した学習支援などの成果について質問するほか、病気などで学校に通うことのできない子どもたちに対し、ＩＣＴを活用した学習支援を提供することができないかただす予定。

　佐々木議員は、新型コロナウイルス感染症の影響から分散登校や３密（密閉、密集、密接）を避ける環境づくりとして、少人数学級や学校規模の適正化などについて問うもよう。

(市町村 2020-06-03付)