釧路管内公立小・中のＩＣＴ活用　臨休中に学習状況把握　１人１台端末　順次予算措置

（市町村 2020-06-02付）

　【釧路発】釧路管内の公立小・中学校におけるＩＣＴを活用した学習支援の状況がまとまった。臨時休業期間中は新入生のために校歌の動画を配信したほか、オンライン会議システムＺｏｏｍやＩＰ告知端末を活用して児童生徒の学習状況や健康状況を把握した小・中学校があった。１人１台端末や学校のネットワーク整備については、９月の議会以降で予算措置する予定の自治体が多い。

　各市町村の状況はつぎのとおり。

▼釧路市

　市教委は道教委の学習支援サイトなどをホームページで紹介した。小・中学校では、Ｚｏｏｍを活用し、朝の会を実施した学校も。双方向のやり取りで、児童生徒の学習状況や健康状況を把握した。また、各校で学習課題などを配信した。

　本年度中に学校のネットワーク整備と１人１台端末の整備ができるよう準備を進めている。

▼釧路町

　町教委が道教委の学習支援サイトなどをホームページで紹介。ホームページで校歌の動画のほか、学習課題のポイントなどを示した学校もあった。

　２定町議会で、学校のネットワーク整備のほか、１人１台端末の整備の予算を措置する。

▼厚岸町

　防災などの観点からＩＰ告知端末を各家庭に整備。映像と音声を双方間でやり取りすることが可能で、臨時休業期間中は各校がＩＰ告知端末を活用し、児童生徒の学習状況や健康状況などを把握した。今後は、１人１台タブレットの整備に向けて３定町議会で補正予算の措置を検討している。

▼浜中町

　町教委が道教委のチャレンジテストなどをホームページに掲載。１人１台タブレットや学校のネットワーク整備については、９月の３定町議会での契約を目指している。

▼標茶町

　臨時休業期間中に主要５教科の授業を配信した学校などもあった。学校の無線ＬＡＮなど環境整備のほか、１人１台端末整備については３定町議会補正での措置を予定している。

▼弟子屈町

　町教委が道教委の学習支援サイトなどをホームページで紹介。本年度中に１人１台端末や学校のネットワーク整備をできるよう準備を進めている。

▼鶴居村

　学校のネットワーク環境整備について２定村議会での措置を、１人１台タブレット端末整備の予算については３定村議会以降の措置を検討している。

▼白糠町

　Ｚｏｏｍを使って家庭学習の状況などを確認した学校も。学校のインターネット環境の整備はすでに終わっており、３定町議会以降に１人１台端末を整備できるよう準備を進めていく。

(市町村 2020-06-02付)