石狩管内市町村のＩＣＴ学習支援　各地で学習支援動画を　アプリ用いた教科指導等も

（市町村 2020-06-03付）

　石狩管内７市町村の公立小・中学校におけるＩＣＴによる学習支援の取組状況がまとまった。学校臨時休業期間は、多くの市町村が学習支援動画を配信。千歳市・恵庭市・新篠津村では、ビデオ会議アプリＺｏｏｍで学級ミーティングや教科指導を実施。また、千歳科学技術大学のｅラーニングシステムの活用も広がっている。

　各市町村の状況はつぎのとおり。

▼江別市

　平成２５～２６年度に電子黒板を全小・中学校に導入。令和元年度補正予算で校内ＬＡＮなどの小・中学校のネットワーク環境整備事業費を措置し、本年度、全小・中学校に整備する予定。

▼千歳市

　千歳科学技術大が開発したｅラーニングシステムを活用して家庭学習の取組を推進。希望者を対象に大学の学生ボランティアによるシステムの使用方法などのオンラインサポートを実施している。臨時休業期間中、各校はＺｏｏｍを用いて子どもたちとの交流の機会を確保したほか、学習支援動画を配信した。

　本年度に全小・中学校の校内ＬＡＮ整備を完了する予定。４年度までに３クラスに１クラス分の情報端末の整備を進める。

▼恵庭市

　臨時休業期間中にＺｏｏｍを活用し、学級ミーティングを実施。各校で休校中の心のケアや学習支援として動画配信を行った。

▼北広島市

　臨時休業期間中に各校で学習支援動画を配信。１人１台の端末整備を目指し検討を進めている。

▼石狩市

　小・中学校で千歳科学技術大のeラーニングを取り入れた学習を実施。校内ネットワーク環境整備については令和元年度補正で計上。１人１台端末やモバイルＷｉ―Ｆｉの整備は６月以降の予算計上を目指している。

▼当別町

　電子黒板を全小・中学校に導入。６月の第２回定例市議会で校内ＬＡＮ整備、１人１台端末に必要な予算を計上する。

▼新篠津村

　臨時休業期間中にビデオ会議アプリＺｏｏｍを用いて学級ミーティングや教科指導を実施したほか、学習支援動画の配信などを行った。校内ＬＡＮの整備は完了済みで、６月以降の村議会で１人１台の端末に関する予算を措置する予定。

(市町村 2020-06-03付)