道徳の授業でフェイスシールドづくり　１０８枚作製　半数を福祉施設に　石狩市花川小「貢献すること」学ぶ

（コロナウイルス関連 2020-06-11付）

　石狩市立花川小学校（高橋秀明校長）６年生は８日、同校で「特別の教科　道徳」の一環としてフェイスシールドづくりに挑戦した。１０８枚作製、うち半数の５４枚を、近日中に市内の老人福祉施設へ寄贈する。児童の一人は「大変だったけれど、施設のために頑張った」と話していた。

　取組は教職員が発案。高橋校長を中心にフェイスシールド用の材料を集め、作製方法を研究した。この日は高橋校長が授業を行い、６年１組と２組の児童５４人が参加した。

　はじめに、高橋校長が本時の目的として自分の身を守ることや、地域へ貢献することなどを説明。本時はフェイスシールドを１人２枚作製し、うち１枚を市内の老人福祉施設・ケアハウスりょくえんに寄贈することを伝えた。

　続いて、頭当てガード、額部分のスポンジ、ゴムベルト、ワンタッチボタン、クリア板など材料を配布。児童たちは、高橋校長による説明とプリントを参考に作業を開始した。

　寄贈用のフェイスシールドには、児童用よりも大きなクリア板を使用。児童は「楽しかった」「大変だったけれど、施設のためにがんばった」などと話していた。

　最後に、高橋校長は新型コロナウイルス感染症について「乗り越えられない試練は絶対に与えられない。大変な状況を力を合わせて乗り切っていこう」と伝え、児童たちを励ました。

　作製したフェイスシールドのうち半数の５４枚は、１２日に児童会の代表生徒が同施設へ寄贈。残り半数は班活動時などに学校で児童が使用する。

　今後、５・６年生が他学年のフェイスシールドを作製することとしている。

(コロナウイルス関連 2020-06-11付)