札幌市教委　幼稚園教育プラン改訂　弁当日の設定例示す　換気なども要請　

（コロナウイルス関連 2020-06-12付）

　札幌市教委は１０日、子どもの心と体と学びを守る幼稚園教育プランの改訂について、市立幼稚園長あてに事務連絡した。１５日から７月２２日までの教育時間や弁当日の設定について参考例を提示。気温が高くなることから、熱中症などの健康被害を防止するため、窓を全開にした換気や水筒の持参など、この時期の配慮などについても記している。

　１５日から７月２２日までの教育時間の設定の参考例として、１５日から２６日までを午前保育、２９日から７月２２日までを学年ごとに日を分けるなど、午後保育（弁当日）を設定するなどとした。

　昼食など食事については、幼児期の特性を踏まえた配慮事項として、「幼児の座る間隔やテーブルの配置、場所の設定等、環境に配慮するとともに、食事の前後にはテーブルやいすを消毒する」「食事の前後の手洗いを徹底し、食前の手洗い後は速やかに食事の準備に取り組み、不要なものをできるだけ触らないよう幼児に指導する」「弁当について、幼児が食べきれる量および食べやすい形状にしてもらうなど、保護者に協力を依頼し、飛沫感染を防ぐよう配慮する」などを挙げた。

　改訂した幼稚園教育プランでは、子どもと教職員以外の入園・かかわりは最小限にするほか、密集・密接・密閉の３つの条件が重ならない活動に取り組むことを明記。感染予防の取組として、「幼児が感染症予防の必要性を理解できるように説明を工夫」「幼児が主体的に様々な場所で活動している実態を踏まえ、適時、手洗いや手指の消毒ができるように配慮」することなどを求めている。

　気温が高くなることから、「窓を全開にした換気」「水筒の持参」「マスク着用によって幼児が息苦しくないかどうか十分に注意し、状況によってはマスクを外すこと」など、熱中症などの健康被害を防止する取組を記載した。

　また、保護者向けには、登園前の検温・記録、降園後や外出後に手洗いなどのほか、集団感染リスクを避けるため、密集・密接・密閉の３つの条件が重ならないように子どもとともに取り組みながら注意点を確認することを求めている。

(コロナウイルス関連 2020-06-12付)