北理研　オンライン授業のコツ　字幕活用やカメラ目線　教員の実践など集約

（コロナウイルス関連 2020-06-11付）

　道高校理科研究会（＝北理研、横関直幸会長）知のデザイン委員会は、『オンライン授業のコツ』を作成した。臨時休業期間にオンライン授業などに取り組んだ教員の実践をまとめたもの。撮影上の留意点として、簡単な説明は字幕を活用することや、問題演習の解説でカメラ目線を意識することなどを示した。

　知のデザイン委員会は、平成２９年度からスタートした北理研の科目横断型の小委員会。研修会の企画運営や、科目横断的な調査研究を行っている。

　これまでの活動テーマ「繋げる、繋がる。広げる、広がる。」に加え、本年度は「調べる、知る、面白がる。」をテーマに掲げた。

　資料は、令和２年度知のデザイン委員会第１回ＷＥＢ研修会として、新型コロナウイルスの影響による臨時休業中の生徒たちの学習保障のために動画配信やオンライン授業などに取り組んだ委員の実践などを資料としてまとめたもの。

　オンラインホームルームやオンライン面談、実験室での演示実験配信、ライブ授業配信、授業動画配信、アンケート配信といった様々なオンライン授業のねらいやツール、配信方法などを紹介した上で、１１の実践報告を掲載している。

　報告１「臨時休校中の授業動画の配信について」（札幌北高校・中道洋友教諭）では、限定公開による授業動画の配信を行った３ヵ月の実践を報告。プロジェクターで写したスライド画面と板書の２画面構成で作成した動画について、工夫した点や気付きなどを記録している。字の大きさやチョークの色など、動画配信における板書の配慮なども紹介している。

　報告２「ＹouＴube授業動画作成の工夫」（札幌南高校・藤林亮太教諭）では、使用教室や機材などの作成環境、動画の内容やテレビ画面撮影上の注意、編集作業のポイントなどを紹介。実験動画は一人ではなく協力者を求めることや、簡単な説明は字幕を活用すること、問題演習の解説ではカメラ目線を意識することなど、実践者ならではの詳細な工夫点を示している。

　アンケートフォームなどを活用して動画配信を双方向授業にする工夫も紹介。

　このほか、「Ｇｏｏｇｌｅアプリの活用事例紹介」「動画によくある手法を無料アプリで行う方法の紹介」「アンケートアプリＭｉｃｒｏｓｏｆｔ　Ｆｏｒｍｓでできること」など、様々な実践報告を収録している。

　資料は、北理研ホームページから閲覧できる。

(コロナウイルス関連 2020-06-11付)