札幌市手稲鉄北小　コロナ対策　楽しみながら３密回避　玄関前に輪　靴箱の使い方工夫

（コロナウイルス関連 2020-06-18付）

　札幌市立手稲鉄北小学校（髙安敦子校長）は、新型コロナウイルス感染症対策として、児童が自ら３密を意識できるような取組を行っている。玄関前に目印の輪を描くことで、児童が登校時に自分が使う靴箱の位置を知り密集を避けることができるほか、子どもたちが楽しみながら感染予防を意識できるよう工夫。児童は３密を避けながら並び、教職員は肯定的な声かけを行っていた。

　児童玄関での密集を避け、最短の距離で靴箱にたどり着ける方法として取り組んでいるもの。

　靴箱の配置に合わせて玄関前に色分けした目印の輪を描くことで、児童が自分の靴箱の位置を知り密を意識できるようにしたほか、様々な色を使用することで子どもたちの気持ちが明るくなるようにとの教職員の願いが込められている。

　１０日の少人数短時間登校時には、１・３年生２００人が登校した。　

　児童は校門をくぐったあと、決められた輪の位置に整列。教職員は児童が靴箱での密集を避けられるよう、順次校内に移動させた。

　１５日からの通常登校には、玄関前で健康チェックカードを確認する時間などを設けている。また、輪の数や色を増やした。

　及川仁教頭は「新型コロナウイルス感染症によって教育現場も手探りの中、子どもが自ら思考して３密にならないような取組とした。校外でも児童が自ら感染防止策を考えられるよう、児童の思考力を高める手立てをこれからも講じていきたい」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-06-18付)