子のリモート学習支援プロジェクト　市町村に支援チーム設立　学び止めない体制を　十勝局

（コロナウイルス関連 2020-06-19付）

　【帯広発】十勝教育局は、十勝管内「子どものリモート学習支援プロジェクト」について、市町村への提案を開始した。臨時休業などで登校できない子どもに対し通信機器などの面で協力する「子どものリモート学習支援チーム」を市町村ごとに立ち上げるもの。十勝局は「学校と地域が一体となった教育を実現するため、学校を支えてくれる人材を掘り起こす一助としてほしい」としている。

　新型コロナウイルス感染症対策などによって学校が臨時休業を行う必要が生じた場合、子どもの学びを保障するための工夫が求められている。遠隔による学習の際、タブレット等の端末や通信環境が自宅にない家庭への支援が課題となっている。

　このため、十勝局は子どものリモート学習支援プロジェクトを開始。臨時休業などで登校できなくなった子どもに対し、遠隔での学習支援が受けられる環境を提供する個人または企業を募り、各市町村教委を事務局とする子どものリモート学習支援チームを設立する。

　支援チームは、インターネット環境が整っており、社会的距離の確保できる部屋を提供できる企業や施設、タブレットなどの端末やポケットWｉ―Fｉなどの通信機器を無償貸与できる企業や個人などを想定。地域学校協働本部やコミュニティ・スクールなどの組織を活用し、支援者を募る。

　十勝局は、遠隔授業に関する支援および助言、取組の発信などを行っていく。現段階ではリモート学習の取組が進んでいる豊頃町教委を皮切りに、順次各市町村に広げていく考え。

　十勝局は「地域全体で子どもたちの学びを止めない体制を地域につくることを目指す」とし、「学校と地域が一体となった教育を実現するため、学校を支えてくれる人材を掘り起こす一助としてほしい」としている。

(コロナウイルス関連 2020-06-19付)