富良野高　校内放送で生徒総会　コロナ禍でも思い出を　学校祭の代替行事企画へ

（コロナウイルス関連 2020-06-19付）

　【旭川発】富良野高校（髙橋宏明校長）生徒会は１２日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、生徒総会を校内放送で開いた。事前に受け付けた生徒からの要望に生徒会が回答。学校祭が中止となったことなどを踏まえ、コロナ禍でも何か思い出に残る行事を検討していくことを伝えた。

　総会は例年５月ころに開催。全校生徒が学校における生活の改善や向上を目指して、議論を交わしている。

　ことしは新型コロナウイルス感染症の影響を受け、３密を避けるための実施方法を生徒会役員が検討。その結果、校内放送を使って全校生徒が各教室のホームルームで聞けるよう内容を変更した。

　生徒会執行部と議長、放送局、各委員会委員長が放送室に集合して議論がスタート。

　ある生徒は「学校祭が中止となるのはやむを得ない。しかし、コロナ禍の中でも何か思い出に残ることをしたい」と意見。生徒会は「授業を削ることはできないので、事前準備の必要がない取組を検討したい」と回答し、今後、学校祭に代わる行事を企画すると伝えた。

　最後に、各クラスに配置した生徒会役員が議決を確認して本部に報告する方法で、議案はすべて賛成多数で承認された。

　生徒会長の臺丸谷愛依さん（３年生）は、「今回の意見を参考に、今後の生徒会で自分たちの生活の改善や向上に向けて話し合いを進めていきたい」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-06-19付)