【解説】大学共通テストは予定どおり

（コロナウイルス関連 2020-06-19付）

　文部科学省は、１７日に開いた大学や高校関係者との協議会に示した「令和３年度大学入学者選抜にかかる試験期日および試験実施の際の配慮事項について（案）」が了承された。

　来年１月１６、１７日の大学入学共通テストは日程を変更せず実施。新型コロナウイルスの影響で学習が遅れている受験生のために２週間後に追試験を行う。ことし９月以降に実施される総合型選抜については、出願開始時期を２週間後ろ倒しする。

　共通テストの入試日程の変更に不安を有する多くの高校現場の意向を踏まえ、試験は当初予定どおり１月１６、１７日の日程で実施。高校の約３割が受験生の不安解消などのため入試日程の後ろ倒しを求めていることを踏まえて対応する。

　追試験の時期は、例年より１週間遅らせ、２週間後の１月３０日、３１日に実施。試験会場は、例年の２会場から大幅に拡充し、４７都道府県に設置する。

　受験生は、学習の遅れ等を理由に出願時から追試験を選択することができる。２週間後の２月１３日、１４日には、疾病等で受験できなかった場合の追試験を行う。

　総合型選抜（旧ＡＯ入試）については、高校等の臨時休業が長期化したことに伴う大会や資格・検定試験の中止等に配慮し、出願開始時期を当初予定の９月１日から２週間遅らせ、９月１５日以降とする。

　学校推薦型選抜（推薦入試）の出願開始時期は、当初予定どおり１１月１日以降とした。

　出題範囲等については、受験生に課す地歴・公民、理科の２科目指定を１科目に減じることや、指定科目以外の科目への変更などを検討するよう要請する。

　大学入試の日程を巡っては、全国高校長協会が１ヵ月程度後倒しするよう求めていた。

(コロナウイルス関連 2020-06-19付)