打楽器は複数で共用せず　活動再開でガイドライン　道小学校スクールバンド連盟札幌支部

（コロナウイルス関連 2020-06-22付）

　道小学校スクールバンド連盟札幌支部（菅野英之支部長）は、スクールバンド活動再開におけるガイドラインを作成した。新型コロナウイルス感染症から子どもたち、指導者、保護者を守るための指針として作成。打楽器は複数名で楽器やスティックを共用しないことや、活動再開の際は児童へ意見の聞き取りを行うなど、感染症にかかわる配慮が示されている。

　現在、札幌市内では新型コロナウイルス感染症にかかる警戒レベル２が発令中。レベル２～３までは、管楽器演奏は特にリスクの高い活動とされているため、レベル０に引き下がるまでは今までどおりの練習を行うことは難しいとされている。

　地域や学校事情などによって活動再開は学校長判断となっていることから、同連盟は活動再開の目安として判断する指針をまとめたガイドラインを作成した。

　ガイドラインでは、今後スクールバンドを実施する上での留意事項を提示。活動再開に向けた準備期間には、感染への恐怖を感じる子どもや保護者がいることを念頭に、事前に聞き取りを行い、無理して活動させないなどの十分な配慮ができるようにすることなどを薦めている。

　消毒に用いる薬剤（消毒用アルコールなど）は、アレルギーのある団員や大人がいないかアンケート調査などで確認することを推奨。

　練習中における留意事項では、子どもたちが明確に行動できるよう、最初にミーティングを行うこと、活動で使用する物品について、ガーゼやタオルなど唾液が付着することが予想される手入れ用品などは、ビニール袋に入れて持ち帰るなどの配慮をする必要があるとしている。

　メトロノームなどの操作についても担当者を決め、複数名で触らない体制づくりなどを薦めている。

　打楽器については複数名が一つの楽器やスティックなどを共用しないよう、楽器ごとに担当者を決めること、人数分のスティックを用意することなどを推奨。

　合奏は、子どもたちおよび指導者が一堂に会するため、特に配慮が必要としている。

　練習後における留意事項では、活動終了後、速やかにハンドソープなどを使って手とマウスピースを３０秒以上洗う、打楽器パートの団員については手洗いうがいのあと、スティックや使用した楽器に消毒用アルコールなどの薬剤を使って消毒することを伝えることなども示している。

(コロナウイルス関連 2020-06-22付)