紋別市南丘小オンライン授業　姿勢正し力を発揮　アドバイザー・吉田氏指導

（コロナウイルス関連 2020-06-23付）

５年生の授業の様子

　【網走発】紋別市立南丘小学校（鈴木義樹校長）は１７・１８日の２日間、同校で学習環境習慣アドバイザーの吉田貴広氏による授業を実施した。全校児童１１１人が参加。姿勢や“勝ち色”の効果について実感させる活動を通して、同校が重点的に取り組んでいる学習環境の整備と学習習慣の定着につなげた。

　同校は、学習環境と学習習慣を整えることを通して、児童の学力向上を目指している。

　平成３０年から、日本味感学協会理事を務める吉田氏を学習環境習慣アドバイザーとして招いた。吉田氏は視覚や聴覚など五感を養い、本来の力を引き出す手法を生かした取組を推進。自分の力がより発揮できる“勝ち色”を施した「勝ち色鉛筆」の導入などを紹介している。

　今回、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、東京都内の吉田氏と同校をウェブ会議アプリＺｏｏｍで接続し、オンライン授業を実施。１・２年生は特別活動、３～６年生は総合的な学習の時間で行った。

　１７日の授業のテーマは「姿勢」。

　吉田氏は、背筋や首の位置を正し、眉毛と目を上げる姿勢をとることで、筋肉や脳が反応し本来の力が発揮しやすくなることを紹介。

　児童たちに、姿勢を正しながら上半身を反らし、ペアになって互いの体を押す活動に取り組むことを通じて、柔軟性が上がったり、力が入りやすくなったりすることを体感させた。

　その上で、この姿勢を始業チャイムのタイミングで行う「ベル席準備体操」を習慣化することで、よりよい学習につながることを実感させた。

　児童は「これからもチャイムが鳴ったら行っていきたい」「姿勢をよくすると力の強さや体の柔らかさが変わることが分かった」などと感想を挙げていた。

　翌１８日は、「勝ち色」をテーマに授業を行った。

(コロナウイルス関連 2020-06-23付)