【解説】コロナ下の学校図書館活動

（コロナウイルス関連 2020-06-17付）

　全国学校図書館協議会は、『新型コロナウイルス感染症拡大防止対策下における学校図書館の活動ガイドライン』を作成した。新型コロナウイルスの影響で休校中の学校図書館や、学校再開後の学校図書館が活動を行う際の留意点や感染防止策の指針を示すもの。学校図書館としての基本的な考え方、具体的な対策や取組例などを挙げている。

　学校図書館としての基本的な考え方では、「休館中であっても、学校図書館は感染症拡大防止対策を講じた上で、学校図書館としての機能を可能な限り果たす活動を工夫し、児童生徒の学びをサポートする必要がある」など６点を提示。

　また、飛沫感染リスク、接触感染リスク、施設の感染リスクなど、児童生徒、教職員、保護者等、学校図書館利用者の動線や接触個所等を考慮したリスク評価をした上で、感染症拡大防止の対策を講じる。

　感染症拡大防止対策の具体的な対策や取組例も紹介。資料の貸出等に関しては「返却は、対面ではなくブックポスト返却用の箱などを用いて行う」「消毒が可能な部分は消毒する」「書架の図書は児童生徒が触れた可能性があるので、手洗いや手指の消毒、顔を触らないことなどについて、授業のはじめ等にも、児童生徒に注意する」ことなどを挙げている。

　また、「レファレンスなど個別に利用者対応をする場合は、ガラスやビニールカーテン等越しに行うか、フェイスシールドなどを装着して飛沫感染を防止」など、カウンター業務に関すること、「３密を避けるために利用スケジュールを調整」「クラスをグループに分け、学校図書館内での利用者制限をしながら対応」「閲覧する場合、児童生徒が対面しないよう工夫し、いすを配置」など、閲覧や学校図書館利用に関する取組などを紹介している。

(コロナウイルス関連 2020-06-17付)