道教委　学校図書館振興へ調査研究　道内は北広島市教委など　副読本電子化や司書活用

（道・道教委 2020-06-18付）

　文部科学省は、本年度新規事業となる学校図書館の振興に向けた調査研究の委託先を決定した。道内の委託先は北広島市教委、紋別市教委、道教育大学へき地・小規模校教育研究センター。北広島市教委は社会科副読本の電子化、紋別市教委は本年度から常駐化した学校図書館司書の活用や授業改善を計画しており、道教育大学へき地・小規模校教育研究センターは地域探究学習を柱とした図書館の活用や選書ツアーの実施を検討している。

　小・中学校、高校の新学習指導要領総則では、学校図書館を計画的に利用して機能の活用を図り、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に生かすとともに、児童生徒の自主的・自発的な学習活動や読書活動の充実につなげるよう求めている。

　研究は、今後の学校図書館の一層の重要性を踏まえ、学校図書館の活性化、様々な課題解決に向けた取組を調査するもの。地域や学校の実態に応じた学校図書館の利活用について調査研究し、成果・課題を検証・分析する。

　道内の委託先は、北広島市教委、紋別市教委、道教育大へき地・小規模校教育研究センターの３ヵ所。

　北広島市教委は、小学校３・４年生の郷土学習で活用する社会科副読本の電子化を計画。クリックすることで音声が発生する機能を付けるなど、授業での様々な活用を想定した電子化を目指す。

　紋別市教委は、南丘小学校を学校図書館推進協力校に指定。本年度から常駐化した学校図書館司書の活用や、授業改善に着目した取組などを進める予定。

　道教育大へき地・小規模校教育研究センターは、学校図書館推進協力校として釧路市立山花小中学校、釧路町立昆布森小学校、別海町立中西別小学校を指定。地域探究学習を柱とした図書館の活用と活性化に向けた取組を推進するほか、道教育大の学生による選書ツアーなどを検討している。

(道・道教委 2020-06-18付)