道教委　元年度ＳＮＳ相談実施結果　６５８件　友人関係が最多　「満足」「やや満足」８５％

（道・道教委 2020-06-22付）

　道教委は、令和元年度ＳＮＳを活用した相談体制の検討事業における実施結果をまとめた。相談対応件数は６５８件。「友人関係」に関する相談が最も多く、「恋愛」に関する相談、「学業・進路」に関する相談と続く。女子生徒からの相談が多く、学年別では、１年生からの相談が多いことが分かった。相談した生徒の８５％が「満足」「やや満足」と回答しており、９０％が「また利用したい」と答えた。

　道教委は、いじめや不登校等の学校教育に関する悩みなどについて、児童生徒や保護者から直接相談を受けて問題解決につなげるため、平成２７年１０月に道子ども相談支援センターを開設し、電話、メール、来所による相談に応じている。

　３０年度に引き続き、国の事業を活用して試行的にＳＮＳ（ＬＩＮＥ）による相談窓口を開設。元年７月２２日から８月３１日まで試行実施した相談体制検討事業の結果をまとめた。

　実施結果をみると、友達登録数は９２７件。相談期間の開始日を夏季休業開始時期の７月２２日に設定したことで、多くの学校がそれ以前に周知カードを配布したため、相談開始時までの友達登録数は４４０件に。相談開始以降においても、さらに４８７件の登録があった。

　相談期間内のアクセス数（時間外を含む）は１３３７件。開設当初のアクセス数は伸びたものの、以降、急速に減少。学校が始まった８月１７日ころから再度増加し、１日１０件程度のアクセスで推移した。

　時間外を含め、相談に対応した件数は６５８件。相談内容は「友人関係」に関する相談が１３０件（１９・８％）と最も多く、次いで、「恋愛」に関する相談が８３件（１２・６％）、「学業・進路」に関する相談が７０件（１０・６％）だった。

　女子生徒からの相談が３９８件と、全体の６０・５％を占めた。

　学年別では、１年生からの相談が最も多く、学年が進むにつれ、減少する傾向がみられた。

　相談窓口への友達登録者を対象とした事後アンケートの結果をみると、相談の満足度について、８５％の生徒が「満足」「やや満足」と回答。９０％の生徒が「またＬＩＮＥ相談を利用したい」と答え、９６％が「今後、ＬＩＮＥ相談をしてみたい」と回答した。

　結果を受け道教委は、休業期間終了後に実施するなど相談機関について検討し、より効果的な相談体制の在り方について検討を進める。

　また、類似する相談事業を実施している関係団体の情報を収集するなどして、さらなる相談技法の向上を図るとしている。

(道・道教委 2020-06-22付)