道立図書館が市町村支援事業　読書活動推進へ運営相談　枝幸高、夕張市、士別市の各施設

（道・道教委 2020-06-22付）

夕張市では、こども図書コーナーの配架について助言

　道立図書館は６月上旬、３市町の公立図書館・学校図書館で市町村活動支援事業を行った。３日に訪問した枝幸高校では、学校図書館の蔵書管理や配架、レイアウトなどに関する運営相談を実施。５日には夕張市でこども図書コーナーの配架について、１１日には士別市で第３次士別市子ども読書活動推進計画の策定について助言した。実情に即した具体的な提案や全道の事例提供などを交えながら、図書館活動の活性化や子ども読書活動の推進に向けて支援した。

　市町村活動支援事業は、①図書館活動支援②学校図書館連携支援―の２本柱で実施。

　①のうち運営相談事業では、市町村図書館等や教育委員会を訪問し、助言や情報提供などを行う。②のうち道立学校図書館運営相談事業では、道立学校の図書館の運営等について助言や情報提供等を行っている。

　３日には、道立図書館企画支援課の足立早苗主任が枝幸高校を訪れ、運営相談を実施。蔵書の管理方法、除籍、配架やレイアウトに関する相談を受けた。

　配布資料を用いながら学校図書館の役割を説明した上で、図書館の環境改善について事例を紹介。全校体制で古い資料の除架・除籍を進めることや、資料の配置が分かりやすい館内表示をつくることなどを助言した。

　また、ミニ展示などの機会を設けて図書委員会の生徒を積極的に活動させる工夫なども伝えた。

　５日には、伊藤嘉奈子企画主幹が夕張市りすた図書館を訪問。夕張市では平成２９年度にも新複合施設への図書室移転にかかる運営相談を複数回実施しており、今回は移転後のこども図書コーナーの配架について相談を受けた。

　ことば遊び系の児童書は紙芝居の近くへ移動させるなど具体的な配置替えや、図書館全体の利用促進について助言。広報の工夫を行うことや、複合施設として隣接する課との連携を深めることなどを提案した。

　１１日には、伊藤企画主幹が市立士別図書館を訪問。第２次市子ども読書活動推進計画が本年度最終年度となるため、次期計画の策定に向けた情報提供や助言等を行った。

　道の推進計画や、人口が同程度の他市町の計画例、目標に向けた具体的取組を体系図で示している事例などを踏まえ、目標達成率や改善点についてポイントをしぼって説明。コロナ後の読書活動の変化などを視野に入れることも話題に上った。

(道・道教委 2020-06-22付)