十勝局と鹿追高がＩＣＴ研修　授業実践への理解深め　会議アプリで不等式の授業

（道・道教委 2020-06-24付）

グループに分かれて遠隔による授業を受けた

　【帯広発】十勝教育局と鹿追高校（俵谷俊彦校長）は１９日、「ＩＣＴを活用した授業改善プロジェクト」の特別企画として管内高校教職員を対象とした研修会を開いた。管内高校・特別支援学校の教職員１２人が参加し、鹿追高のビデオ会議アプリＺｏｏｍを用いた授業を視察。また、研究協議や十勝局からの説明を通して、ＩＣＴを活用した授業実践に対する理解を深めた。

　授業は５グループ、５つの教室に分かれて実施。熊谷綾真教諭が数学Ⅱ「不等式の証明」の授業を展開した。

　はじめに、ホワイトボードに数式を書き、１人の生徒が前時の問題の解法を示した。内容は、タブレット端末を使って全員で共有した。

　続いて問題演習に移り、熊谷教諭が問題を直接タブレット端末に書き込み、問題を共有。各個人で演習したあと、生徒が画面に直接解法を記入して回答した。

　最後は全員が一堂に会し、熊谷教諭が本時のポイントや次時の目標などを口頭で説明した。

　授業視察のあと、ＩＣＴを活用した授業にかかわって質疑応答。鹿追高が臨時休業中の取組を説明したあと、参加者から授業時間における遠隔指導の割合やＺｏｏｍの無料で使える機能や有料の機能、授業で併用しているアプリケーションなどについて質問が挙がった。

　数学科・情報科担当の金谷梅太郎教諭は、同校の校内無線ＬＡＮ環境構築の手順や、「Ｇｏｏｇｌｅ　Ｃｌａｓｓｒｏｏｍ」「Ｉｐａｄ」導入の課題や留意点などについて解説し、各校の導入を後押しした。

　十勝局は現在、「ＩＣＴを活用した授業改善プロジェクト」の特別企画として、清水高校と本別高校での研修会を７月以降の開催に向け検討している。

(道・道教委 2020-06-24付)