道教委３年度高校入選調査書　受検生の努力を丁寧に記載　臨時休業で配慮　部活動実績など

（道・道教委 2020-06-24付）

　道教委は、中学校等の臨時休業を踏まえ、令和３年度高校入学者選抜における配慮事項をまとめた。新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった中学校等の部活動の大会実績や資格・検定試験等の成績を評価する際、受検者が不利益を被ることがないよう、個人調査書に、これまで受検者が参加できた行事や大会の実績、資格・検定試験等の成績を記載すること、受検者の成果獲得に向けた努力のプロセスなどを丁寧に記載することなどを示した。２２日付で各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長などに対して、関連通知を発出した。

　体育祭や学校祭などの学校行事、スポーツ・文化部活動における大会、コンクール、資格・検定試験等が中止となるなど、新型コロナウイルス感染症の影響で高校入選において、受検生の成績を評価する場が失われている。

　道教委が示した配慮事項では、３年度道立高校入学者選抜において、中学校等の部活動などにおけるスポーツ・文化関係の行事、大会実績や資格・検定試験等の成績を評価する際、新型コロナウイルス感染症の影響で中止、延期、規模縮小などとなり、行事に参加できなかった受検者が不利益を被ることがないよう配慮すべき事項を提示。

　①参加することができた大会等の実績、成績を評価すること②個々の受検者の成績獲得に向けた努力のプロセスや高校で学ぼうとする意欲等を個人調査書や面接等を通して、多面的・総合的に評価すること―を挙げた。

　中学校等での個人調査書などの作成における留意事項では、個人調査書の項目７「総合所見および指導上参考となる諸事項」、推薦書の項目３「特別活動、校外活動およびその他の顕著な事実」の欄に記載する際、受検者が参加できた部活動などにおけるスポーツ・文化関係の行事、大会実績や、資格・検定試験等の成績を記載するよう求めた。

　また、参加する予定だった大会や資格・検定試験等が中止・延期等となったため、結果を記載できなかった受検者が不利益を被ることがないよう、成果獲得に向けた努力のプロセスなどを丁寧に記載するよう示した。

　なお、札幌市教委は、２３日付で市内の中学校長、高校長、中等教育学校長、特別支援学校長あてに通知を発出し、同様の対応を取ることとした。

(道・道教委 2020-06-24付)