根室局　ＩＣＴで新プロジェクト　積極的活用へ職員一丸　働き方改革など６つの取組

（道・道教委 2020-06-24付）

ミーティングで企画を練る職員

　【釧路発】根室教育局は、「ICT　Hurryupプロジェクト」を立ち上げた。ICTを積極的に活用することで子どもたちのICT教育や教職員の働き方改革など６つの取組を推進することが目的。１１日には職員９人をメンバーとするプロジェクトチームの初会合を開催。今後、メンバーを中心に同局職員３２人が一丸となって活動していく。

　根室局は、新型コロナウイルス感染症による学校臨時休業中に、ビデオ会議システムZoomの活用実験や若手職員チーム「シュジーズ」による情報発信など、ICTを活用した独自の取組を展開してきた。

　今回、これらの取組をさらに発展させる形で、プロジェクトを立ち上げた。メンバーとして、総務係、教職員係、教育支援係、義務教育指導班、高校教育指導班、社会教育指導班、道立学校運営支援室から各１人、シュジーズから２人が参加した。

　１１日、メンバーによるミーティングを初開催した。プロジェクトの６つの取組の内容と、各取組を担当する部署を確認。今後はミーティングを月１回開催して取組の進ちょく状況等を共有すること、ホームページやマスメディアを通して情報発信していくことを申し合わせた。

　松田俊也局長は、プロジェクトの立ち上げに当たって職員にメッセージを発信。「プロジェクトを進めていく中で、新しい問題に直面することが多いと思う。トライアルアンドエラーの姿勢で取り組んでほしい」と激励した。

　プロジェクトリーダーを務める及川千尋主事は「このプロジェクトを通じて、管内教育の推進や業務改善につなげたい」と意気込みを語った。

　取組の概要はつぎのとおり（カッコ内は担当部署）。

▼ICT環境の整備（教育支援係）＝学校や家庭、地域におけるＩＣＴ環境の整備の啓発方法等の検討

▼リモート学習の推進（義務教育指導班、高校教育指導班）＝学校休業期間中におけるＩＣＴを活用した家庭学習支援方法等の検討

▼ウェブ会議の推進（総務係）＝ウェブ会議開催の計画および市町教委、学校への普及方法の検討

▼ＩＣＴ研修会の実施（教育支援課）＝教職員、市町教委職員を対象とした研修会の検討

▼事務作業のＩＣＴ化の推進（総務係、教職員係、道立学校運営支援室）＝教職員や教育局職員の働き方改革の具体策の検討

▼学校・家庭・地域・企業と連携した取組の推進（社会教育指導班、シュジーズ）＝啓発イベント等の企画検討

(道・道教委 2020-06-24付)