道教委主催 社教主事講習開く 初のオンラインで実施 定員大きく上回る82人受講
(道・道教委 2020-06-26付)

社会教育主事講習開始
初日は東大大学院の牧野教授が講義

 道教委は24日、道内7会場を接続し、令和2年度社会教育主事講習を開講した。これまでの道教育大学主催から道教委主催となり、初めてオンライン講習で実施。定員を大きく上回る82人が受講した。東京大学大学院教育学研究科の牧野篤教授が「生涯学習概論」をテーマに講義し、社会教育の意義と役割、社会教育の分野におけるオンライン活用の可能性を説いた。

 道教委は文部科学省から委嘱され、本年度初めて主催。新設の「社会教育士」資格取得に必要な科目を含む4科目を開講した。

 札幌市内の道科学技術大学サテライトキャンパスを主会場に、後志・日高・上川・宗谷・十勝・釧路管内の6会場とを遠隔会議システムで接続し、講義動画を配信。自宅でビデオ会議システムZoomを使った受講を可能とし、定員46人を大きく上回る82人が受講した。

 講習初日、山口利之生涯学習課長は、コミュニティの維持や大規模災害への対応など様々な課題を抱える地域で連携・協働を促す社会教育の役割の重要性を強調。「資格取得に向けた皆さんの熱意、多くの受講者を送り出してくれた地域や職場の期待に応えることができるよう、運営していきたい」と述べた。

 続いて、東京大大学院教育学研究科の牧野教授が「生涯学習概論」をテーマに、生涯学習の現代的意義、生涯学習論の系譜や社会教育の意義・特質について講義。

 社会教育を「社会を永続させるための営み」とし、人・つながり・地域づくりを担う社会教育主事、首長部局、NPOや企業などより幅広い分野で活躍が期待される社会教育士の役割について説明した。

 また、新型コロナウイルス感染症の影響で社会教育・公民館の取組の在り方が大きく変化する可能性を指摘。公民館と児童館との共催でオンライントークイベントを行っている那覇市若狭公民館を例に、社会教育におけるオンライン活用の可能性を示した。

(道・道教委 2020-06-26付)

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