札幌市教委　教育活動実施で通知　交流試合　７月１０日以降　宿泊行事　事業者と連携

（コロナウイルス関連 2020-06-29付）

　札幌市教委は、２４日付で部活動における交流試合や、集団宿泊的行事など、校外における教育活動の実施について通知を発出した。交流試合などは、７月１０日以降に実施できる。また、集団宿泊的行事の実施に当たっては、密集・密接・密閉の３つの条件が重ならないよう旅行事業者などと連携し、新型コロナウイルス感染症拡大防止の徹底に努めることを明記した。

　市立中学校、中等教育学校、高校の部活動における交流試合などについては、大会などの中止に伴う生徒の心情を考慮し、生徒が記録を残したり成果を発表したりする場面を設けることを検討するよう求めている。

　交流試合などは、７月１０日から可能とした。根拠として、道の「新型コロナウイルス感染症対策に関する基本方針～感染症に強い北海道の構築に向けて」の中で、７月１０日から外出自粛の緩和などが「ステップ３」に移行した場合、イベントなどの開催制限について段階的に緩和される見込みとなると示した。今後の感染状況から、日程などを変更する可能性があることも記している。

　留意点として、新型コロナウイルス感染症予防の観点から大会参加を見送ったり、すでに部活動から気持ちを切り替えていたりするなど、様々な思いをもつ生徒がいることが考えられることから、生徒の気持ちをしっかりと受け止め、配慮した対応に努めることなどを求めている。

　集団宿泊的行事については原則実施するとしたほか、当面の措置として、取り止める場合も教育的意義や児童生徒の心情などに配慮し、中止ではなく延期扱いとするよう求めている。

　実施に当たっては、日本旅行業協会などが作成した『旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく国内修学旅行の手引き（第２版）』を参考とするほか、旅行事業者などと連携し、新型コロナウイルス感染症対策の徹底に努めるよう求めた。

　留意点としては「札幌市および訪問地（陸路移動の場合は、経由地も含む）が国の緊急事態宣言などが発令されていない状況」「６月１９日以降、道の基本方針に基づき緩和された札幌市外への往来が可能な状況が継続している」「実施日において、在籍する児童生徒や教職員に感染者が出ておらず、当該学年が学年閉鎖になっていない」の３点を提示。実施までの手順や延期の判断、費用に関することも記した。

(コロナウイルス関連 2020-06-29付)