北広島市緑ヶ丘小 コロナ対策 リモート授業を展開 3密避け進度の差も解消(コロナウイルス関連 2020-06-26付)
リモート授業での質問に挙手する児童
北広島市立緑ヶ丘小学校(谷口みどり校長)は、新型コロナウイルス感染防止のため、校内でプロジェクターやワイヤレスマイクなどを活用したリモート授業を展開している。1クラスを2分割にすることで3密を避け、学習進度の差をなくすことが目的。指導に当たった教員は、メリットについて「同時に授業を行うことができ、学習の進度が異ならない」と話した。
リモート授業は、クラスをA・Bの2つに分割。教室Aでの授業の様子をタブレット端末で撮影し、プロジェクターで教室Bに投影している。
音声の配信にはワイヤレスマイクを使用。教員が話した内容は、教室Bに設置したスピーカーから聞こえるようになっている。
教室Bには、児童の様子が分かるようビデオカメラを設置。その映像と音声は教室Aのテレビモニターに映し出され、教室Bの様子を教員が確認できる。
音声と映像を双方向で受信することによって、教室Aの教員の質問に対して教室Bの児童が回答可能。教室Bの児童の回答は、ビデオカメラを通して教室Aの児童たちに音声とともに配信される。
同校は1日からの学校再開後、第1週は人数の少ない2年生と広いオープンスペースへ移動した5年生を除く全学年で、クラスを2分割してリモート授業を展開。第2週からは、3年生を教室より広い図工室へ、第3週は4年生を視聴覚室へ、それぞれ移動した。
第4週となる22日以降は、6年生のみリモート学習を実施。オープンスペースへ移動したことで空室となった隣の5年生の教室を活用し、クラスを2分割している。
リモート授業は教員のアイデアによるもの。コロナ禍での学校再開において、学習進度がグループによってずれないようにしたという。
実際に校内リモート授業を行った教員は「大変な部分はあるが、同時に授業を行うことができ、学習の進度が異ならないのでよい。隣の教室の様子をテレビモニターで確認できるので安心感がある」と話した。
生授業とライブ配信は、1日おきにグループを入れ替える。また、教員不在の教室とならないよう、シフトを組んで運営している。
6年生のリモート授業は、きょう26日までを予定している。
校内リモート授業について、村田敏彰教頭は「新型コロナウイルス感染症対策にかかわらず、今後もほかの教職員や学習支援員などと連携した少人数指導等を進めていく上でも有効ではないか」と語った。
(コロナウイルス関連 2020-06-26付)
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