道教委・青山委員　特セン視察　子に寄り添って業務を　児相も見学　職員へ期待寄せ

（道・道教委 2020-07-01付）

視覚障がいを模擬体験する青山委員（左）

　道教委の青山夕香委員は６月２９日、昨年１０月の就任後初めて道立特別支援教育センターを視察した。日向正明所長からセンターの概要について説明を受けたあと、センターのほか隣接する道立心身障害者総合相談所、道中央児童相談所を見学。青山委員は、様々な障がいがあることに驚くとともに、今後も所員らが子どもたちに寄り添いながら業務に当たっていくことを期待した。

　青山委員と国安隆総務課長補佐がセンターを訪問。日向所長をはじめ、森有司副所長、宮岸尚平教育課長が、センターの沿革や組織、使命や役割、事業内容などについて説明した。

　青山委員は、各地域に所員を派遣する巡回教育相談のニーズの高さなどを聞き、教育相談による児童生徒・保護者の変容や相談の実態について関心を寄せた。

　教育課執務室に移り、青山委員が所員らを激励。理解ある教員との出会いに救われた幼少期のエピソードを明かし、所員らが今後も子どもたちがより希望をもてるよう、寄り添いながら業務に当たっていくことを期待した。

　続いて、隣接する道立心身障害者総合相談所、道中央児童相談所を案内。

　児童相談所での入所者の実際の生活や、センターと連携した学習支援の様子を目の当たりにした青山委員は、積極的に質問し、職員の説明に熱心に耳を傾けていた。

　センター内では、感染症予防対策を講じた研修室や、遠隔研修のために整備した遠隔会議室のほか、来所相談で使用する相談室やプレイルーム、聴覚や視覚などの感覚レベルを測定するための感覚行動観察室などを見学。

　視覚研修室で視覚障がい者の視野を模擬体験した青山委員は、一つの障がい種でも様々な困難があることを知り、驚いていた。

　道内特別支援学校の児童生徒による作品コーナーや、全国でも例が少ない、特別支援に関する資料を集めた図書室、道内特別支援教育のあゆみが分かる資料室などに感心する様子も。

　青山委員は「同じ障がい種の中でも違いがあることが分かり、幅の広さに驚いた」と話すとともに、幅広い専門性をもって児童生徒を見取る職員の存在の大きさを実感していた。

(道・道教委 2020-07-01付)