オホーツク局 教師力向上セミナー 学び保障 充実目指し 第2弾 授業改善方策解説
(道・道教委 2020-07-01付)

オホーツク局教師力向上セミナー
網走地方教育研修センターから講義などを配信した

 【網走発】オホーツク教育局は6月26日、ビデオ会議システムZoomを活用した管内教師力向上セミナーの第2弾「学びの保障を目指した授業づくり」を開いた。網走地方教育研修センターの研究員が学校の新しい生活様式における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の方策などについて解説。管内小・中学校20校から約30人の教諭などが参加し、児童生徒への学びの保障の充実に向けて研鑚を積んだ。

 新型コロナウイルスの影響で集合形式での研修の開催が困難な中、新たな取組として推進しているもの。

 第2弾の今回は、網走地方教育研修センターと共催。同センターは、研究員会議をZoomで開催したり、Zoomを活用した研修講座を企画したりするなど、新型コロナウイルス感染症対策の方策の一つとしてビデオ会議システムの活用を推進している。

 オホーツク局では、円滑な運営に向けて、講義資料を事前にホームページで公開。参加者から寄せられた悩みや質問に対する回答を用意するなどの工夫を取り入れた。

 同センターで研究員を務める網走市立網走小学校の新出哲也教諭、網走市立中央小学校の佐藤拓教諭、網走市立潮見小学校の沢田早生教諭、斜里町立朝日小学校の千葉佑太教諭の4人が講師を担当。「学校の新しい生活様式における“主体的・対話的で深い学び”の実現に向けた授業改善」について説明した。

 佐藤教諭は、単元や1単位時間における「見通し」について解説。

 千葉教諭は、授業改善に向けた評価、ゴールから逆算して考える授業づくりの方法などについて説明した。

 沢田教諭は、児童生徒が落ち着いて授業に取り組める学習環境の整備に向けた取組として、授業ルールの定着や机上の整理、グループ活動の工夫、教材の選定などを示した。

 続く協議では、事前に参加者から寄せられた悩みなどの中から、①かかわりが制限される中での授業の進め方②対話的な学習の進め方③意欲を高める家庭学習の工夫―の3点について新出教諭が回答。

 ①では、コロナ禍でも、“単元を通してどのような力を身に付けさせたいか”“そのために1時間の授業でどんな力を付けさせるのか”ということについて「ねらいをはっきりさせて授業を進めることが大切」と呼びかけた。

 ②では、3密を避けながら対話的な学習を進めるには、「対話の数と時間を精選する必要がある」と強調。そのために意識することとして、1時間の授業のねらいをはっきりさせること、対話の視点を絞ることを挙げ、「授業準備をしっかりと行うことが大切」と話した。

 ③では、学級全体の提出状況を記録し、目標を達成するとイベントなどの褒美を用意するといった実践を紹介した。

(道・道教委 2020-07-01付)

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