道教委　医療的ケア巡回相談　新たにオンラインも　７月以降　支援体制充実へ

（道・道教委 2020-06-30付）

　道教委は、本年度の医療的ケア巡回相談を７月から実施する。巡回医による訪問相談のほか、新たにオンラインによる相談を開始。医療的ケアを必要とする児童生徒が安全に学校生活を送ることができる校内支援体制の充実を図っていく。

　道教委は文部科学省の委託を受け、平成２９年度から高度な医療的ケア等に対応した校内支援体制充実事業を開始。指導医による巡回相談や助言を実施。令和元年度までの３ヵ年にわたる事業成果をまとめた『医療的ケア実施のためのハンドブック（改訂版）』を近日中に公表する予定となっている。

　本年度は道教委の単独事業として、医療的ケア巡回相談を７月から実施。医療的ケアに精通した指導医を特別支援学校に派遣し、医療的ケア実施体制の整備について助言することで、道内における高度医療的ケア児・医療的ケア児に対する校内支援体制の充実を図る。

　巡回医による訪問相談のほか、新たにオンライン相談を開始。実施に当たっては、要請校、指導医、道教委が協議し、校内体制整備に関する助言や質疑を行う。

　派遣対象は、①人工呼吸器を使用する児童生徒が在籍②医療的ケアにかかわり、医療的ケア児が医療機関に入院する程度の事故が発生③在籍する医療的ケア児への対応で検討が必要④３年度に医療的ケア児が在籍―となる道立特別支援学校。各校３回程度を予定している。

(道・道教委 2020-06-30付)