３団体が道教委に文教施策要望　学校支援へＳＣ等配置　オンライン授業の環境整備を

（関係団体 2020-07-07付）

　道高校長協会（廣田定憲会長）、道高校教頭・副校長会（瀧澤共喜会長）、道公立学校事務長会（坂井秀昭会長）は、道教委に対して令和３年度道文教施策に関する要望書を提出した。「教育にかかる制度および施設・設備の課題」など大きく３点を要望。学校における働き方改革について、スクールカウンセラーの配置、スクールソーシャルワーカーの派遣、スクールロイヤー制度の確立のほか、学校事務負担の軽減のため、スクール・サポート・スタッフの配置などを求めた。教育の情報化のための環境整備に向けては、教員や生徒への端末の配布、Ｗｉ―Ｆｉ環境の充実などオンライン授業に対応できる環境整備を要望した。

　要望内容は、「教育にかかる制度および施設・設備の課題」「学校の運営費等」「教職員関係」の大きく３点。

　うち、教育にかかる制度および施設・設備の課題は９点を要望。重点事項には、①学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」②教育の情報化のための環境整備③学校事務の改善④施設・設備の整備―の４点を挙げた。

　①の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」では、プランに基づく働き方改革を進めるため、運動系部活動指導員の待遇を改善し、人数・時間を拡充するよう要望。チーム学校の実現のために、スクールカウンセラーのさらなる配置、スクールソーシャルワーカーの派遣拡充を推進するとともに、複雑多様化する課題への適切な対応を図るため、スクールロイヤー制度の確立を求めた。

　また、スクール・サポート・スタッフの配置や調査の精選等、学校事務負担の軽減を要望した。

　②の教育の情報化のための環境整備に向けては、ＧＩＧＡスクール構想に伴う教育の情報化を推進するため、教員や生徒への端末の配布、Ｗｉ―Ｆｉ環境の充実、プロジェクターの配置など、オンライン授業に対応できる環境整備を要望した。

　また、校内の情報システムの管理やセキュリティ対策、機器のメンテナンスなどを担う専門的スキルを有するＩＣＴ支援員の配置・派遣を求めた。

　これらの要望事項に基づく道教委との懇談会は、８月２４日に予定している。

(関係団体 2020-07-07付)