道特長 第1回理事研究協議会 木村会長 感染防止を継続 オンラインなど活用し連携(関係団体 2020-07-07付)
道特別支援学校長会・木村浩紀会長
道特別支援学校長会(木村浩紀会長)は6日、道庁別館と道立特別支援教育支援センター、各教育局をオンラインでつなぎ、令和2年度第1回理事研究協議会を開いた。木村会長があいさつに立ち、新型コロナウイルス感染症にかかわって、医療的ケアが必要な子どもなど、より感染が心配な子どもたちを抱える特別支援学校として、引き続き、感染防止対策に尽力する決意を表明。感染症の影響で研究協議会などが開催できない現状にもふれ、遠隔テレビ会議システムなどのオンラインや電話など様々な手段で連携する必要性を示した。
理事研では、本年度の障がい種別校長会研究計画や支部活動計画などについて確認したほか、新型コロナウイルス感染症への対応や、出退勤管理システムの運用について協議。道立特別支援教育センターの日向正明所長、道教委の上林宏文教育指導監が助言に当たった。
開会式における木村会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
学校が再開して1ヵ月以上が経った。
新型コロナウイルスの感染者が東京で100人以上となるなど、厳しい状況は続いている。様々な課題や心配はあるが、各学校の努力で概ね順調に進んでいると思う。
授業時数確保のため、夏季休業日の短縮や7時間授業、行事の精選等、様々な工夫をして対応していると思うが、医療的ケアが必要な子どもなど、より感染が心配な子どもたちを抱える特別支援学校としては、引き続き、感染防止対策に力を入れて対応していきたい。
先日、中央教育審議会の第8回新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議がリモートで開催された。今までの論点を整理するということで、①特別支援教育をめぐる状況と基本的な考え方②障がいのある子どもの学びの場の整備・連携強化③特別支援教育を担う教師の専門性の向上④ICT利活用等による特別支援教育の質の向上⑤関係機関の連携強化による切れ目のない支援の充実―について、意見の追加やまとめられた文書の付加修正等を行った。
今回の会議で付加修正された内容は、7月17日の特別部会に出される。
10年先以降を念頭に置いた有識者会議について、コロナ禍において様々な対応が求められ、特にICTにかかわる事項については、GIGAスクール構想の前倒しと合わせて、積極的な活用が期待されることから、環境の整備や校務におけるICT化についても、すぐに取り組むことを念頭に整理されている。
目まぐるしく変化する状況の中で、ゆっくり、じっくりと未来を語ることは難しく、目の前に起こる大きな課題を素早く解決していかなくてはならないと、この会議の中でも感じている。これは、本会においても同様のこと。
5月に開催した第1回研究協議会の中で、本年度の研究についても話したが、施策提言にかかる研究の「持続可能な委託業務の在り方について~10年後の社会の変化を見通して」については、早急な検討が必要な状況になってきた。
給食の委託については、教育局と連携して対応してきたことで、コロナ禍で大変な状況の中でも概ね順調だが、スクールバスの運行については不安な状況になってきた。各学校や地域の状況の把握、今後の通学の在り方などについて、具体的な検討が必要になってきている。
例年協議している障がい種別校長会の研究計画や支部の活動計画、冬季の研究協議会や文教施策提言・要望、課題調査のほか、コロナ禍における緊急調査や各学校の対応、学校再開後の課題や本年度から運用された出退勤管理システムについても、共通理解していきたい。
一堂に会して研究協議会等ができない状況になっている。そのため、遠隔テレビ会議システムなどのオンライン、メールに電話と、使えそうなあらゆる手段で連携する必要がある。
また、夏季の研究協議会は行わないので、各支部や各障がい種の連携を密にして、子どもたちの夢や希望につながる取組が、少しでも充実できるように検討していただくことをお願いする。
(関係団体 2020-07-07付)
その他の記事( 関係団体)
札幌市公立小中事務職員協が総会 オンライン会議活用へ 役員改選 石田会長を再任
札幌市公立小中学校事務職員協議会は6月26日、市民交流プラザで定期総会を開いた。新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、オンライン会議を活用する方針を決定。役員改選では石田陽子会長を再任し...(2020-07-08) 全て読む
坂井会長を再任 11月に調査研究委 道公立学校事務長会
道公立学校事務長会は、本年度役員や事業計画などを決めた。 事業計画には、第38回道公立事務長研究協議会を来年9月9日に延期することや、調査研究推進委員研究協議会を11月13日に開くこと...(2020-07-08) 全て読む
旭川教育振興会が書面会議 新会長に林氏選任 活動方針・役員など決定
【旭川発】旭川教育振興会の本年度の活動方針や役員がまとまった。新型コロナウイル感染症防止を図るため、当初6月に開催する予定だった総会と第1回理事会を中止し、書面会議に変更。「新しい時代の教...(2020-07-07) 全て読む
地区校長会2年度事業計画等⑬ 上川管内校長会
◆活動の重点 ▼愛情と信頼に基づき、創意に富む信頼される学校経営の充実に努める ▽生きる力を育む教育課程の編成・実施・評価・改善と組織的・計画的な推進 ▽学校の自主性と自立性を確立し、...(2020-07-07) 全て読む
4種校長会長インタビュー 第4回 センター的機能充実に注力 北海道特別支援学校長会 木村浩紀会長
―会長としての抱負 中央教育審議会有識者会議で、インクルーシブ教育システム構築に向けての議論が進む中、本道の特別支援教育や特別支援学校の役割はますます重要になっている。 本会としては...(2020-07-07) 全て読む
3団体が道教委に文教施策要望 学校支援へSC等配置 オンライン授業の環境整備を
道高校長協会(廣田定憲会長)、道高校教頭・副校長会(瀧澤共喜会長)、道公立学校事務長会(坂井秀昭会長)は、道教委に対して令和3年度道文教施策に関する要望書を提出した。「教育にかかる制度およ...(2020-07-07) 全て読む
道特P連2年度事業計画等 船山会長を再任 10月の研究大会中止
道特別支援教育関係PTA連絡協議会(=道特P連)は、令和2年度事業計画等を決定した。役員改選では、船山大介会長を再任。10月に予定していた第55回道特別支援教育振興大会・第45回道特別支援...(2020-07-06) 全て読む
全国高校リモート陸上競技大会 道内は23日から11競技会 全国ランキング9月確定へ
道高校体育連盟(=道高体連、平野雅嗣会長)は3日、陸上競技の成績を全国レベルで統合し、ランキング付けする「2020全国高校リモート陸上競技選手権大会」の道内指定競技会の予定を発表した。7月...(2020-07-06) 全て読む
北数教小学部会札幌支部の役員 新支部長に加藤校長 問う力育む研究推進
道算数数学教育会小学校部会札幌支部は令和2年度の役員などを決定した。新支部長に、共栄小学校の加藤康夫校長を選任。研究内容の交流や学習会などについては、メールなどを活用して取り組むことについ...(2020-07-06) 全て読む
地区校長会2年度事業計画等⑫ 旭川市中学校長会
◆基本理念 信頼される中学校教育の創造」 ◆基本姿勢 「知恵を結集し、さらに、前へ」 ◆運営方針 ▼旭川市民の願いや期待に応え、信頼される中学校教育を目指し会務の推進に努める ▼...(2020-07-06) 全て読む