中堅教諭等資質向上研修で　１年間の研修に見通しを　後志局が参考資料を作成

（道・道教委 2020-07-09付）

後志教育局中堅研修参考資料（クリックすると拡大表示されます）

　【小樽発】後志教育局は、中堅教諭等資質向上研修にかかる参考資料『昨年度の１年間の研修の流れ』と『昨年度の中堅教諭等資質向上研修の対象者の実践レポートの例』を作成した。新型コロナウイルス感染症によって、現段階で集合研修が開催できない状況にあることから、参加者が１年間の研修に見通しをもてるようにと企画したもの。資料は義務教育指導班がまとめ、対象者に配布したほか、局のホームページに掲載している。

　１年間の流れを示した資料では、第Ⅰ期研修と第Ⅱ期研修のつながり、課業期間中の取組、研修項目などについて説明。

　実践レポートの例をみると、第Ⅰ期で学んだ「授業改善のポイント」を活用して自身の課題を分析し、手立てを考える事例のほか、組織的生徒指導の在り方について、支援が必要な児童への指導や支援を教職員全員で協議し、手立てを交流するミニ研修に取り組む事例など、中堅教員としてのカリキュラム・マネジメントを踏まえた取組を紹介している。

　後志局の本年度の中堅教諭等資質向上研修の対象者からは、参考資料を確認したことで、「１年間の研修の見通しをもつことができた」「校内研修のテーマと関連付け、中堅教諭としての視点を踏まえて、自己の研修テーマを設定することができそう」との声が上がるなど、研修に向けて決意を新たにしていた。

　義務教育指導班の和田悟主任指導主事は「資料を参考に、１年間の連続した取組の中で深めていく研修ということを意識し、北海道教員育成指標を踏まえた自分のキャリアアップにつなげてほしい」と期待。

　教育支援課の越中亮太主査（研修）は「対象者同士の横のつながりを構築し、相互に情報提供し合うことができるよう、中堅教諭等資質向上研修の対象者のオンライン座談会を企画したい」としている。

(道・道教委 2020-07-09付)