第1回道いじめ問題審議会 「ほっと」積極活用を 調査結果踏まえ指導助言(道・道教委 2020-07-10付)
委員6人が出席した
道いじめ問題審議会は8日、道庁別館で令和2年度第1回審議会を開いた。道いじめ防止等に向けた取組プランなど、日ごろの施策の進ちょく状況や今後の取組の方向性などについて確認。本年度は、教員・保護者を対象としたアンケート調査の結果を踏まえた取組について指導助言していくことや、いじめの未然防止に向け、子ども理解支援ツール「ほっと」などの積極的な活用を促す取組を進め、成果の普及を図っていく方向性を申し合わせた。
審議会は、道いじめ防止等に関する条例に基づき、本道におけるいじめの防止等のための対策の推進を図るため、道教委の附属機関として、平成26年度に設置。
本年度1回目となる審議会には、委員6人が出席した。
開会に当たり、道教委の小松智子学校教育局長があいさつ。それぞれの立場からきたんのない意見を求め、いじめ防止にかかわる今後の取組につながるよう期待を寄せた。
議事に移り、審議会の会長・副会長を選出。会長には、北海道大学大学院教授の宮﨑隆志委員、副会長には、道教育大学教授の平野直己委員が前年度に引き続き選出された。
続いて、山内尚史生徒指導・学校安全課長補佐がいじめの防止等に向けた取組について説明した。
文部科学省の30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果から、いじめの認知件数について、30年度は26年度と比べ6倍以上の件数で、特に小学校で大幅に増加したことを報告。25年度のいじめの防止法施行以降、確実に認知件数が増加している状況を伝えた。
次いで、小西晃生徒指導・学校安全課長補佐が令和元年度から2年度の道いじめの防止等に向けた取組プランを踏まえた取組について説明。
いじめの認知に向けた取組として、前年度、教員・保護者を対象にアンケート調査を実施したことを伝え、本年度は、調査結果を踏まえた取組について指導助言していくことを報告した。
いじめの未然防止に向けては、生徒理解の充実に向けた取組として、子ども理解支援ツール「ほっと」などの積極的な活用を促す取組を進め、成果を収集しながら広く普及していく考えを示した。
このあと、いじめの防止に向けた取組の充実に向けて協議。「本道のいじめの現状を踏まえた道教委の対応の方向性」「道いじめ防止等に向けた取組プランにおける課題および課題解決の方策」の2点を柱に話し合った。
(道・道教委 2020-07-10付)
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