道教委　オンライン学習導入モデル　新規にデジタル寺子屋　外部人材でＩＣＴ活用支援

（道・道教委 2020-07-09付）

　道教委は、地域特性に応じたオンライン学習導入モデル構築に向けた地域協働型オンライン学習導入プロジェクトを計画している。新規事業として、オンライン学習環境整備を進める仮称・デジタル寺子屋事業を実施。また、外部人材によるＩＣＴ活用の支援、オンライン学習の導入モデル事業の実施、学校の新しい生活様式を実践する備品整備などを行う。

　プロジェクトは、ハード・ソフト両面の整備と多様な教育・社会・民間資源を活用し、地域特性に応じたオンライン学習導入モデルを構築するもの。３日に成立した２定補正予算を含むこれまでの教育関連の予算を活用した施策横断的な事業を展開する。

　各取組の内容を、①地域・家庭との協働②先進事例の創出、ノウハウの展開③学校の安全と学びの環境整備―に分類。

　①では、新たに仮称・デジタル寺子屋事業を実施する。公民館や図書館などの社会教育施設のＷｉ―Ｆｉ環境を充実し、放課後・長期休業中のオンライン学習拠点として活用。生涯学習支援員、家庭教育サポート企業などによるコーチングや、端末・接続環境のシェアリングサービスのモデル化を行う。

　そのほかの事業として、スクール・サポート・スタッフなどによる学校のＩＣＴ活用の支援、高校生のオンライン学習支援のための奨学給付金支給などを計画している。

　②では、指定校８校においてＩＣＴ環境未整備の家庭に端末などを貸与し、オンライン学習の効果的な指導方法などを検証する導入モデルを構築する。

　道研におけるオンライン双方向授業の実施研修、道教委・大学・民間等によるオンライン教材の作成・活用、ＩＣＴ活用による校内業務効率化と教職員の働き方改革なども盛り込んだ。

　③では、学校の新しい生活様式を実践する備品整備として、遠隔・オンライン授業のためのカメラ、マイク、デジタル教材、スマートフォンリースなどを行う。

(道・道教委 2020-07-09付)