道教委が高等支援教育課程研究協 卒業後も挑戦する力を 普通科設置校から13人
(道・道教委 2020-07-10付)

 道教委は2日、道庁別館と各学校をオンラインでつなぎ、高等支援学校普通科にかかる教育課程等研究協議会を開いた。普通科を設置する高等支援学校の担当者13人が参加し、教育課程編成上の成果と課題などについて協議。教科等横断的な視点から生活や体験に根差した学習を行う大切さや、学習活動を発展的に繰り返し学ぶことで、卒業後も新たなことに挑戦できる力を身に付けさせる必要性などが挙がった。

 高等支援学校普通科における教育課程編成上の成果と課題にかかる協議等を通して、各学校の教育課程編成および進路指導の充実等に資することが目的。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンラインで実施した。

 開会に当たり、柏木拓也特別支援教育課長補佐があいさつ。

 ことし4月、6圏域すべてに普通科を設置し、全道で1年生55人が普通科で学んでいる状況を報告。道教委として、普通科を設置する高等支援学校を支援する取組を継続していく必要性を示した。

 その上で、会議を通して、これまでの自校の取組を評価するとともに、他校の情報を収集し、各学校の教育課程や指導方法の充実につなげるよう求めた。

 引き続き、中札内高等養護学校普通科1年「職業」の授業を視聴。授業内容をもとに、よりよい授業づくりに向けて協議した。

 このほか、中札内高等養護と旭川高等支援学校の担当者が情報提供したほか、各学校の取組をもとに、教育課程編成上の成果と課題について協議。出席者からは「理科の授業において、“植物”と“職業”を農作物等の学習と関連付けるなど、各教科等横断的な視点から生活や体験に根差した学習を行うことが大切」「課題設定、情報収集、整理・分析、まとめ・表現など、学習活動を発展的に繰り返し学ぶことで、卒業後も新たなことに挑戦することができる力などを育成することが必要」などの意見が挙がった。

(道・道教委 2020-07-10付)

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