道教委・小玉教育長が記者会見 最適なICT環境整備 対面教育の重要性も認識
(道・道教委 2020-07-09付)

 道教委の小玉俊宏教育長は7日、道庁別館で記者会見に臨んだ。地域協働型オンライン学習導入プロジェクトについて、地域の実態に応じ、オンラインとオフラインが融合した最適なICT環境の整備を進める考えを示した。オール北海道で部活動の集大成の場を構築する“もうひとつのクライマクス”プロジェクトでは、「自分たちの努力の軌跡に誇りをもってほしい」と期待した。

 小玉教育長は、もうひとつのクライマクスプロジェクト(8日付1面既報)の概要を説明。6月末時点での代替地方大会の競技は6競技で、今後他の競技団体にもあらためて開催の検討を促すことで競技が増えるよう期待した。

 代替大会が開催できない競技に関しては、競技力や意欲などを発表する「Online―Tryout」の実施を検討しているとし「大学の推薦入学の担当者が参考にできるようなパフォーマンスを紹介する方法を考えたい」と述べた。

 青春アスリート応援アンバサダーの任命、企業等の協賛・応援事業の喚起を図り、オール北海道で応援する機運を高めていくとし「人生において夢を自分で描き、追い続ける大切さはこれからも続いていく。自分たちの努力の軌跡に誇りをもってほしい」と述べた。

 地域協働型オンライン学習導入プロジェクトについては、広域分散的な本道の地域特性を踏まえ、オンライン学習の必要性を挙げる一方、児童生徒一人ひとりと寄り添う対面教育の重要性も指摘。地域の実態に応じ、オンライン・オフラインが融合した最適な環境整備を進める考えを示した。

 臨時休業の長期化に伴い、子どもたちが様々な悩みや不安を抱えていることから、教育相談の充実の必要性を強調。「市町村教委や関係機関との連携を一層強め、感染症を正しく理解し、差別や偏見のない適切な行動をとるよう指導していく」と述べた。

 登別市内中学校の男子生徒が自殺したとみられる事案に関しては「教育関係者が生徒を守ることができなかったことを重く受け止めている。すべての学校でいじめ防止を徹底し、子どもの悩みやSOSを敏感に受け止め、早期に対応できる生徒の指導体制づくりを早急に検討していく」と述べた。

(道・道教委 2020-07-09付)

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