道教委　高校学び重点化推進事業　学習指導でＩＣＴ等活用　指定校　８月上旬決定見込み

（道・道教委 2020-07-22付）

　道教委は、本年度から２ヵ年計画で道高校学びの重点化推進プロジェクトを実施する。道内を４ブロックに分け、各ブロック１校ずつ研究指定校を決定。共通テーマ「カリキュラム・マネジメントを確立し、学習内容のまとめ方およびＩＣＴ等の活用の工夫を図る“学びの重点化”」のほか、２つの選択テーマから１つを選んで効果的な学習指導の研究に取り組み、主体的・対話的で深い学びの実現を目指す。指定校は、８月上旬ころ決定する見通し。

　プロジェクトは、平成２８年度から令和元年度まで取り組んだ文部科学省委託事業「教科等の本質的な学びを踏まえた主体的・対話的で深い学び（アクティブ・ラーニング）の視点からの学習・指導方法の改善の推進のための実践研究（ＳＣＲＵＭ）」の成果を発展・継続させるもの。

　道教委が前年度から３ヵ年計画で実施している道高校未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業の学校支援事業カリキュラム・マネジメント推進プロジェクトに位置付けられる。

　学びの重点化による効果的な学習指導の研究に取り組み、研究授業や研究協議等を通じて、全道的な主体的・対話的で深い学びの実現を図る。

　道内を４つのブロックに分け、各ブロック１校ずつ研究指定校を決定。

　指定校は、学校や生徒の実態等に応じて共通テーマと２つの選択研究テーマに取り組み、生徒に必要な資質・能力を育む。

　共通テーマは「カリキュラム・マネジメントを確立し、学習内容のまとめ方およびＩＣＴ等の活用の工夫を図る“学びの重点化”」と設定。

　選択テーマは、①基礎的・基本的な学習を重視した学びの重点化②発展的な学習を重視した学びの重点化―の２点。うち、１つを選択して研究を進める。

　研究にかかる取組として、研究テーマを踏まえ、先進校を視察する。研究協議会も取組の一つだが、本年度については、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、全道規模の研究協議会は開かない。ただし、状況に応じて指定校の近隣校等の公開授業と研究協議を通して、研究成果等を共有する。

　次年度は、指定校における協議会を９月末までに開催。その後、全道研究協議会を開催することを検討している。

　研究の成果等の資料を作成するとともに、学校のウェブページで発信するなど、成果を普及していく。

　指定校は８月上旬ころ決定する予定。

(道・道教委 2020-07-22付)