道教委 授業改善推進チーム会議 ICT活用や板書工夫 中学数学の取組充実目指す(道・道教委 2020-07-21付)
道庁別館と渡島、上川、釧路の3会場をつないだ
道教委は17日、遠隔システムで道庁別館と渡島、上川、釧路の3会場をつなぎ、令和2年度学力向上推進事業授業改善推進チーム(中学校数学担当推進教員)テレビ会議を開いた。授業改善推進教員など23人が参加。実践交流では、上川会場の旭川市立中央中学校と旭川市立神居東中学校が取組状況を紹介。今後、数学的活動を計画的に位置付けた単元づくりや1単位時間で完結できる学習過程の構築、ICTの効果的な活用や板書の工夫に取り組んでいくことを発表した。
取組は、実践交流、資料の作成等を通じて、事業の効果的な推進方法についての理解や数学に関する教材研究を進めるとともに、授業改善チームとしての取組を理解して、今後の取組の改善を図るため実施したもの。本年度、中学校での実践は初めて。
青木順一義務教育課長補佐があいさつ。新型コロナウイルス感染拡大防止を図る観点から、各学校が当初計画どおりの実践ができていない状況にふれ、「道内の子どもの学びの保障、学びを止めないという取組に力を貸してほしい」と求めた。その上で、「今後の中学校での授業改善チーム実践への架け橋となれば」と期待を寄せた。
続く実践交流では、「事業の効果的な推進方法」をテーマに、3会場から各担当者が発表。
うち、上川会場では、推進教員配置校の旭川市立中央中と旭川市立神居東中の2校の取組状況等について、中央中の沼澤和範教諭が報告。これからの指導方針や重点などについて、両校とも「1単位時間の授業では、本時のねらいに正対した課題や問題提示の工夫に一層取り組む必要がある」とした。
また、授業改善推進チーム業務への理解を図るため、推進教員たちが独自でパンフレットを作成するなど、チームの活動に対する理解を周知する活動を行っていることを紹介した。
今後については、①数学的活動を計画的に位置付けた単元づくり②1単位時間で完結できる学習過程の構築③ICTの効果的な活用および板書の工夫―の3点を挙げた。よりよい問題を考え、課題を設定し、質の高い問題解決の授業を目指すよう取り組んでいくことを伝えた。
このあと、「数学担当教員向け資料の作成について」をテーマに演習・協議を行うなど、今後の取組の改善を図るため交流した。
(道・道教委 2020-07-21付)
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