ＩＣＴ活用した授業改善学習会　新しいスタイル定着へ　８３人参加 檜山局が初開催

（道・道教委 2020-07-20付）

オンラインで開催した

　【函館発】檜山教育局は９日、檜山合同庁舎でＩＣＴを活用した新しい授業スタイルによる授業改善に向けた学習会を初めて開催した。ウェブ会議システムＺｏｏｍを使用し、管内の小・中・高校の教職員合わせて８３人が参加。Ｚｏｏｍや動画配信サイトＹｏｕＴｕｂｅを使用したオンライン授業の実践事例に関する発表や質疑を通して、臨時休業の際にも学びを止めない授業実践に向けて研鑚を積んだ。

　学習会は、今回初めて開催。ＩＣＴを有効に活用している高校の実践を交流することによって、各学校が新しい学習スタイルによる授業改善を着実に実施することが目的。

　４・５月の学校休業期間中に、Ｚｏｏｍを使用した双方向型授業やＹｏｕｔｕｂｅを使用した授業動画の公開に取り組んだ奥尻高校と江差高校が実践事例を発表した。

　はじめに、奥尻高の成田冬真教諭が「Ｚｏｏｍを使用した授業実践」をテーマに発表。オンラインで実施した双方向型の授業のほか、卒業式や教職員の離任式、今後の進路相談の実践内容を紹介。また、外部講師によるオンライン講演会を開いたことを伝えた。

　つぎに、江差高の向井麻子教諭が「ＹｏｕＴｕｂｅを使用した授業実践」について紹介。Ｚｏｏｍで実際にＹｏｕＴｕｂｅにアップした動画を再生しながら、動画の作成方法や編集する上での注意点などを説明した。「動画では、解説が多くなり、生徒が思考する時間を設けることができていなかった」と振り返り、今後の課題に挙げた。

　実践発表後の質疑では、「学校再開後の授業での違い」「動画の撮影・編集の作業時間」に関する質問が挙がり、向井教諭は「撮影・編集よりも、情報収集や、どのように作成するかを学ぶことに時間が必要」などと答えた。

(道・道教委 2020-07-20付)