校内放送活用した非行等防止教室 元年度は282校実施 高・特でも対応へ 道警
(道・道教委 2020-07-17付)

 道警は、令和元年度の小・中学校の校内放送を活用した非行および犯罪被害防止教室実施状況をまとめた。実施校数は282校、実施率は17%と前年度よりやや減少したが、旭川方面では11ポイント増の21%と大きく増加。本年度は作成済みの音声教材を用意し、高校・特別支援学校でも対応するとしており、活用を呼びかけている。

 教室は、平成29年6月から開始。放送委員などの児童生徒と警察官が、ネットトラブルや犯罪被害防止などをテーマにインタビューや意見交換などを行う。校内放送で全教室に配信することで、防犯に対する意識の向上を図っている。

 従来の非行防止教室などと違い、1回当たり10分程度の短時間で昼休み中にも放送できるため、年間のカリキュラムに組み込む必要がなく、取り組みやすいことが特徴。

 元年度の実施校数は、前年度と比べ38校減の282校で、対象小・中学校における実施率は2・1ポイント減の17・4%。実施回数は41回減の406回となっている。

 実施率の地域別の内訳は、札幌方面が15・6%、函館方面が28・6%、旭川方面が21・3%、釧路方面が13・6%、北見方面が12・3%と、函館方面が高い傾向にある。前年度との比較では、旭川方面が11・7ポイント増と広がりをみせている。

 放送シナリオは、インターネット上のトラブル、児童ポルノ・児童売春などの性的搾取被害の未然防止、不審者からの犯罪被害防止、非行の未然防止など26本。

 学校の状況やニーズに応じ、柔軟に選択できる。学校を管轄する警察署の少年担当係が受付窓口となり、電話で実施を希望する学校から申請を受け付けている。

 本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、警察官が学校を直接訪問することなく実施できるよう、新たに音声教材を作成。高校・特別支援学校でも可能な限り対応するとしている。

(道・道教委 2020-07-17付)

その他の記事( 道・道教委)

上川局 学校事務にかかる個別研修 仕事の向き合い方説く 人材育成目指し独自事業

上川教育局独自「管内道立学校事務運営にかかる個別研修」  【旭川発】上川教育局は8日、上川高校で管内道立学校事務運営にかかる個別研修を開いた。道立学校事務改善にかかる意見交換の中で、学校事務職員の人材育成が喫緊の課題に挙げられていたことを踏まえ、...

(2020-07-20)  全て読む

ICT活用した授業改善学習会 新しいスタイル定着へ 83人参加 檜山局が初開催

檜山教育局ICTの学習会  【函館発】檜山教育局は9日、檜山合同庁舎でICTを活用した新しい授業スタイルによる授業改善に向けた学習会を初めて開催した。ウェブ会議システムZoomを使用し、管内の小・中・高校の教職員合わ...

(2020-07-20)  全て読む

道教委 障がい者の生涯学習で新事業 モデルプログラム開発 30日に初会合

 道教委は、文部科学省の委託を受けて本年度から3ヵ年計画で障がい者の生涯学習推進コンソーシアム形成事業に取り組む。大学、企業、関係団体や障がい者本人が参画する事業体が、学校卒業後の障がい者の...

(2020-07-20)  全て読む

道立図書館の市町村活動支援事業 利用促進へ基本姿勢確認 喜茂別と様似で運営相談等

 道立図書館は6月下旬の2日間、同館職員による市町村活動支援事業を行った。初日は喜茂別町立喜茂別中学校の学校図書館を訪れ、棚表示のポイントを説明したほか、利用促進のための企画を紹介。2日目は...

(2020-07-17)  全て読む

道教委 初の自殺予防教育検討会 ほっとプラス活用を 教員を支援する環境必要

道教委・自殺予防教育検討会  道教委は9日、道庁別館西棟で第1回自殺予防教育検討会を開いた。ウェブ会議サービスを通して検討会委員を務める有識者4人が参加し、自殺予防教育推進上の課題を協議。自殺の可能性が高い子どもに対処...

(2020-07-17)  全て読む

上川局が教育長会議・働き方改革推進会議 不祥事根絶へ指導徹底 コロナ感染防止の方策確認

第2回上川局教育長会議(1)  【旭川発】上川教育局は7日、上川合同庁舎で第2回教育委員会教育長会議と学校における働き方改革推進会議を開いた。23市町村から教育長らが出席。各課担当者から所管事項について説明を受けるととも...

(2020-07-17)  全て読む

小玉教育長 白糠町庶路学園などへ 現場視察を本格化 特色ある教育活動など確認

児玉教育長教育現場視察  【釧路発】道教委の小玉俊宏教育長は14日、就任後初となる学校等視察を行った。白糠町立庶路学園などを訪問し、担当者から説明を受けたほか、自らの目で教育現場の最前線を確認。新型コロナウイルス感...

(2020-07-16)  全て読む

道研 「未来の教育」の在り方に関する研究 広域的な学校教育を充実

 道立教育研究所は、本年度から3ヵ年計画で取り組むプロジェクト研究「“未来の教育”の在り方に関する研究」の内容を明らかにした。遠隔授業、教員研修、キャリア教育、ICT環境の整備の4研究を推進...

(2020-07-16)  全て読む

北の大地☆子ども未来づくり 年度内に待機児童ゼロ 道が第4期計画を策定

 道は、第4期北の大地☆子ども未来づくり北海道計画をまとめた。計画期間は令和2~6年度の5年間。基本目標に「結婚や出産を望むすべての人々の希望がかなえられ、子どもたちが幸せに育つことのできる...

(2020-07-16)  全て読む

遠隔教育センター創設を 全連小 文科省に10項目要望

 全国連合小学校長会(=全連小、喜名朝博会長)は9日、文部科学省に「小学校教育の充実に関する文教施策ならびに予算についての要望書」を提出した。人的・物的措置の一層の充実と教育諸条件の整備に向...

(2020-07-16)  全て読む