道教委 初の自殺予防教育検討会 ほっとプラス活用を 教員を支援する環境必要(道・道教委 2020-07-17付)
ウェブ会議サービスを通して協議
道教委は9日、道庁別館西棟で第1回自殺予防教育検討会を開いた。ウェブ会議サービスを通して検討会委員を務める有識者4人が参加し、自殺予防教育推進上の課題を協議。自殺の可能性が高い子どもに対処する教員を支援する環境づくりの必要性が指摘されたほか、ストレス対処能力の育成に向け、子ども理解支援ツール「ほっとプラス」の多様な活用を求める声が上がった。
本道における自殺予防教育を効果的に推進するため、情報交換や協議を行い、調査研究の円滑かつ効果的な実施に資することを目的として初開催した。
ウェブ会議サービスを活用し、道庁別館西棟と自殺予防教育検討会委員を接続して実施。委員を務める北海学園大学経営学部経営学科の田中勝則准教授、道医療大学心理学部臨床心理学科の冨家直明教授、道教育大学函館校地域教育専攻の本田真大准教授、旭川医科大学医学部看護学科の長谷川博亮教授が参加した。
はじめに、伊藤伸一生徒指導・学校安全課長があいさつ。再開後の学校で悩みや不安を抱いている子どもたちのため、自殺予防教育プログラムの重要性を指摘。学校では自殺を取り上げることの抵抗感があったり、対処法に悩む教員もいるとし、協議を通して本道すべての学校における自殺予防教育の推進に資するよう期待した。
続いて、道教委担当者が前年度の成果と課題を説明。高校生ステップ・アップ・プログラム事業の実施校のアンケートや「ほっとプラス」の結果から、一定の成果があったことを報告した。
つぎに、自殺予防教育の推進上の課題・方策について協議。自殺予防教育に関する十分な共通理解が図られていない学校もあることから、学校における教育の合意形成に関する課題を確認した。
委員からは、自殺の可能性が高い子どもへの対処に不安を抱く教員のため、支援する学校の環境づくりの必要性を指摘。ストレス対処能力の育成に向け、ほっとプラスの多様な活用を求める声が上がった。
(道・道教委 2020-07-17付)
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