上川局が教育長会議・働き方改革推進会議 不祥事根絶へ指導徹底 コロナ感染防止の方策確認(道・道教委 2020-07-17付)
各課所管事項を確認、コロナ感染防止へ対応策を共有
【旭川発】上川教育局は7日、上川合同庁舎で第2回教育委員会教育長会議と学校における働き方改革推進会議を開いた。23市町村から教育長らが出席。各課担当者から所管事項について説明を受けるとともに、新型コロナウイル感染症拡大防止の徹底に向け、今後の対応策を確認した。
冒頭、河野秀平局長があいさつ。6月から学校が再開したことについて、「衛生管理の徹底を図るとともに、長期の臨時休業における学習の遅れを取り戻すため年間指導計画の見直しなどに取り組まれたことに敬意を表する」と述べた。
その上で、教員採用選考検査と教職員の不祥事の根絶の2点について説明。教員採用選考検査については、第2次検査を8月29・30日の2日間で行う予定であることを伝えた。
教職員の不祥事の根絶については、「繰り返し注意喚起をしてきた。道民の信頼を大きく損なうだけではなく、本人の生活にも重大な影響を及ぼすこととなる」と強調。「引き続き、所管の学校の教職員に対し、教育に携わる公務員としての自覚と法令順守の意識を強くもつこと、不祥事根絶に向けた指導の徹底をお願いする」と呼びかけた。
続いて、各課の担当者が所管事項について説明。
高野拓実義務教育指導監は、学校訪問の実施状況について、当初5月連休明けから始める予定だったが、臨時休業や分散登校など新型コロナウイルス感染への対応を踏まえ1ヵ月以上、遅らせてスタートしたことを報告。子どもとの接触時間を減らすという意図から、授業参観の時間を短くするなど工夫していることを伝えた。
「まだ全体の10数%しか実施できていない状況」とし、「今後、多くの学校で当初の夏休み期間に登校日を設定しているようなので、それに合わせてできる限り多くの学校を訪問していきたい」との考えを示した。
第2次訪問について、10月ころから学校経営上の好事例を維持・向上させている学校や懸案事項の解決を図っている学校などを中心に訪問する予定であり、今後の状況を踏まえながら対応していくとした。
続いて、田中猛之企画総務課長は、懲戒処分の方針の一部改正のほか、教職員の服務規律の保持にかかる取組の徹底、道立学校における金銭事故の防止などについて説明。
中で、管内小・中学校教職員の事故発生状況については、本年度に入ってから速度違反が1件発生したことを伝えた。
里舘幹彦教育支援課長は、新型コロナウイルスの対応に関する通知を取り上げて紹介。小・中学校等の修学旅行等については「上川管内については、例年、多くの学校が行き先を道内としているが、行き先については慎重に検討してほしい」と要請した。
働き方改革手引き
引き続き、管内学校における働き方改革推進会議を開催。川島政吉主幹が道アクション・プランについて、3度目の改定で、国のガイドラインと同様に方針という扱いになったことから、働き方改革の目的やそれを達成するための観点などについて説明した。
管内学校における働き方改革推進会議について、本年度、道教委の働き方推進事業と連携するとともに、働き方改革推進チームを編成して管内すべての学校で取組を推進するとした。
具体的には、働き方改革推進事業におけるモデル地域とモデル校の取組等の情報を発信するとともに、学校経営訪問等を通じて、手引『Road』の活用、在校等時間の客観的把握・記録などについて校長と協議していくことなどを挙げた。
このほか、学校において働き方改革をどのように行っていくのか具体例を通して紹介した。
このあと、上川管内教育委員会連合会教育長部会が開かれ、道立旭川美術館協議会委員委嘱の報告と3年度の事業等の2つの議題について協議した。
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川島主幹が働き方改革の推進について説明
(道・道教委 2020-07-17付)
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