道教委　障がい者の生涯学習で新事業　モデルプログラム開発　３０日に初会合

（道・道教委 2020-07-20付）

　道教委は、文部科学省の委託を受けて本年度から３ヵ年計画で障がい者の生涯学習推進コンソーシアム形成事業に取り組む。大学、企業、関係団体や障がい者本人が参画する事業体が、学校卒業後の障がい者の生涯学習を支援するモデルプログラム開発などの実践研究を推進。地域連携コンソーシアム第１回会議を３０日、札幌市内の道立生涯学習推進センターで開催する。

　事業は、障がい者本人や家族、福祉、医療、教育などの関係者が参画し、学校卒業後における学びの場の整備・拡充、情報共有の仕組みなどを協議。障がい者の多様な学習活動を総合的に支援するための実践研究や調査研究を行い、共生社会の実現に向けた取組を推進する。

　事業期間は３年間。道の関係機関を中心に、大学等の高等教育機関のほか、企業や社会福祉法人、ＮＰＯ法人など外部の障がい者支援団体が連携し、障がい者本人も参画する事業体である地域連携コンソーシアムを形成。第１回会議を３０日、道立生涯学習推進センターで開催し、事業説明や構成員の紹介などを行う。

　学習支援に関する実践研究として、多様な学びの機会の拡充と学びを継続的にする方策を検討。高等教育機関、社会福祉法人、医療福祉法人、ＮＰＯ団体、企業などによるモデルプログラムの開発に取り組む。

　コンソーシアムに参画する大学等においては、履修証明書の発行を見据えた学習プログラムを開発。公民館などの社会教育施設や社会福祉協議会では、福祉教育・ボランティア学習講座などを通して、障がい者の学びを支える学習支援者、ボランティアの育成に取り組む。

　来年１月以降、関係団体、支援者、障がい当事者が参加する協議会であるコンファレンスを開くほか、関係者の資質向上に向けた全道研修会の開催も予定している。

　事業を通し、地域課題の解決に向けて主体的に取り組む人材を継続的に育成し、地域の活性化を図っていく。

(道・道教委 2020-07-20付)