道教委　公立小・中新任校長研　変化し続ける校長に　波岸教育指導監が説明

（道・道教委 2020-07-21付）

　道教委は、本年度公立小・中学校新任校長研修会をオンデマンド配信で実施した。波岸克泰教育指導監が「学校経営の課題と校長の役割」と題して講話。教育改革の動向や新型コロナウイルス感染症への対応などを踏まえ、これからの時代に求められる校長像として、「柔軟に変化し続ける」などを示し、地域の信頼に応える学校経営の在り方、適切な勤務時間管理の留意事項を伝えた。

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、道教委は本年度の研修をオンデマンド形式で実施。説明や講義を収録した動画を受講者がパソコンなどで視聴し、ワークシートに記入・提出する。配信は９月末まで。

　「学校経営の課題と校長の役割」の講座では、波岸教育指導監が講話。新学習指導要領の全面実施、ＧＩＧＡスクール構想による新しい学びの姿など教育改革の動向を説明した。

　新型コロナウイルス感染症への対応など困難な状況の中、「地域発展の礎となる学校が、将来の人材を育成する希望でなければならない」「困難は数多くあるものの、その一つ一つを解決しながら、輝く学校としなければならない。そのけん引車として選ばれたのが皆さん」と呼びかけた。

　学校を取り巻く様々な教育課題を解決するため、「社会に開かれた教育課程」がキーワードになるとし、校長がリーダーシップを発揮し、教職員との合意や理解を得て、組織の状態に応じて柔軟に対応することの大切さを伝えた。

　また、北海道における教員育成指標を踏まえ、これからの時代に求められる校長像として「変化を先読みする」「変化を取り込んで動く」「組織に変化を促す」「柔軟に変化し続ける」などを提示。

　地域の信頼に応える学校経営を行うため、コミュニティ・スクールの理念を理解すること、担当者任せにせず校長が積極的にかかわること、学校組織として取り組むことの必要性を指摘した。

　このほか、適切な勤務時間を管理するための在校等時間の把握、勤務時間管理の留意事項を示し、上限時間を順守するために、職員の業務持ち帰りの時間が増加することのないよう注意を呼びかけた。

(道・道教委 2020-07-21付)