専門スタッフ配置要請　文教施策に関し提言　道特長

（関係団体 2020-08-05付）

　道特別支援学校長会（木村浩紀会長）が道教委に提出した『令和３年度道文教施策に関する提言書』の内容が明らかになった。提言１「特別支援学校における働き方改革の取組と課題」、提言２「特別支援学校における危機管理（防災対策）および基礎的環境整備」で構成。提言１では、学校における働き方改革実現を図るため、専門スタッフ配置の必要性や、部活動の指導にかかわる負担を軽減するため、部活動指導員募集および確保を行うことなど、４点を求めた。提言２では、自然災害に対する備えとして、計画的な予算配分など２点を示した。

　　平成２６年度から調査研究をもとに考察した内容を提言としてまとめ、道教委に提出している。

　提言１「特別支援学校における働き方改革の取組と課題」では、学校における働き方改革を実現するために必要な条件整備等について調査研究を行った。

　チーム学校を実現するため、各学校の課題やニーズに応じた専門支援員、校務をサポートするスタッフ、就労支援コーディネーター、ＩＣＴ機器を管理運用できる知識や技術をもった職員等を配置するほか、部活動の大会参加等にかかる振替をすべての学校で実施し、指導する教職員の負担を軽減するため、部活動指導員の募集や確保を行うことなど４点を示した。

　提言２「特別支援学校における危機管理（防災対策）および基礎的環境整備」では、多くの学校が寄宿舎を設置していることから、障がいの状況や広域な地域の特性などを踏まえた危機管理（防災対策）と、基礎的環境整備の重要性を強調。特に、防災備蓄は学校の予算だけでは不十分であることから、教育委員会が計画的に予算を配分して災害に備えることなど、２点を求めている。

(関係団体 2020-08-05付)