旭川市小学校長会と中学校長会 不祥事根絶や意識改革 コンプライアンス推進委設立(関係団体 2020-07-30付)
【旭川発】旭川市小学校長会(橋本彰会長)と旭川市中学校長会(田中義彦会長)は、旭川市小・中学校コンプライアンス推進委員会を設立した。不祥事根絶プログラムの企画、教職員の意識改革や自覚を促す取組を提案。今後は、プログラムを活用した年代別の研修などを全校で進めるとともに、地区別会議を定期的に開催して各校の交流を深め、信頼される学校づくりの充実を図っていく。
委員会は、田中会長が委員長、橋本会長が副委員長を務め、校長会組織が一体となって教職員の不祥事根絶に向けた活動を推進するもの。
ここ数年、市内における不祥事が後を絶たないことから、前年度に全小・中学校内に服務規律特別委員会を設置。各校で研修の実施などに取り組んできた。本年度に入り、感染症の影響や、このほど教職員が児童買春で逮捕される事案が発生したことも重なり、校長会主導で取組を提案する同会の設立に至った。
業務内容は、「不祥事根絶プログラムの推進および進ちょく管理に関すること」「服務規律の順守、不祥事の根絶に向けた教職員の意識改革や自覚を促す会議や研修等に関すること」の2本柱。
具体的な取組内容に、①校長会としての組織的な取組と各学校の具体的な取組の充実②年代別の服務意識を高める取組の推進③特に40代教職員の教育と指導する管理職の研修④教職員のコンディションづくりの実践⑤第三者の視点の活用―の5つを挙げている。
①では、委員会で企画した不祥事根絶プログラムなどをもとに、各地区ブロックで取組を推進。各校の取組状況などを交流し、教職員の意識改革や自覚を促す活動の充実を図る。各校の服務規律特別委員会委員長は、自校の活動計画を作成し、組織と活動の活性化に努める。
②では、これまでの一律の研修等を見直し、教職員の経験年数、家族構成など、個に応じたきめ細かな指導を充実。具体的な手立てとして、過去の不祥事の年代別の整理を市教委に依頼するほか、各学校における服務規律や不祥事にかかわる年代別アンケート調査の実施、年代別重点研修を計画・実施していく。
③では、主に40代の教職員が不祥事を起こしている市内の傾向を踏まえ、重点的に面談を行うなど一歩踏み込んだ指導を実施。これに伴い、管理職自らのスキル向上を図る。
④では、各校の職場環境、人間関係などの視点から、教職員のコンディションづくりについて検討し、各校の成果と課題を交流する。
⑤では、第三者の視点による問題の発見や提言を取り入れるため、外部講師を起用した倫理研修会や、外部有識者を交えた再発防止策などに取り組む。
15日には1回目の地区別会議を開催。各校の取組状況の交流、今後の取組などの説明を行った。
今後、プログラムを活用し、来学期までに全校で年代別の研修などを開催。時期に応じて随時プロラムを追加・更新するとともに、地区別会議を定期的に開催し、各校の取組について交流を深めていく。
(関係団体 2020-07-30付)
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