本別理科教育プロジェクトが研修会 異校種連携で指導力向上 20人参加しオンラインで
(関係団体 2020-08-18付)

本別高校HOSEP研修
町内外の小・中学校と理科教育センターを結び開催

 【帯広発】「本別理科教育プロジェクト(HoseP)」(代表・近藤浩文本別高校長)は5日、道立教育研究所附属理科教育センターと町内外の小・中学校を結び、ウェブ会議システムZoomを使ったオンライン教員研修会を開いた。本別町内小学校3校の教員や、十勝理科サークルに所属する十勝管内の小・中学校の教員ら約20人が参加。附属理科教育センターの山田顕主査による小学4年生の単元「体のつくりと運動」と3年生の単元「こん虫しらべ」の研修を通して、指導力向上に努めた。

 プロジェクトは、小中高大連携による理科教育振興・推進の協働体制を構築していくことを目的に設立。

 平成元年度から、本別町内の小・中学校と高校、道教育大学釧路校、道立教育研究所附属理科教育センターなどが協力し、理科教育の振興に向け、教員研修や新教材の活用、学校種間連携による研究授業などを推進している。

 また、本別高では、HosePをコミュニティ・スクール(CS)の異校種間連携部会の取組に位置付けており、実施に当たり、CSコーディネーターを務める町教委社会教育課の山岡裕幸主査が町内外の小・中学校との連絡調整やICT機器の準備等を進め円滑な運営に努めている。

 この日、Zoomで町内外の小・中・高を接続。約20人が受講した。

 はじめに、附属理科教育センターの山田主査が「体のつくりと運動」「こん虫しらべ」で使用できる教材などを紹介。それぞれの会場の参加者と質疑応答しながら研修を進めた。

 うち、4年生の単元「体のつくりと運動」では、ナイロン製の筒状の玩具や風船を用いて、筋肉の収縮によって関節が曲がることを示す観察・実験モデルを紹介。自分の腕の筋肉や関節の動きとモデルとを比較しながら、実感を伴った理解を目指す学習活動について解説した。

 参加者からは「筋肉の収縮によって腕が曲がる仕組みがよく分かる内容だった。組み立てながら仕組みを理解していけるのもよいと思う」などの感想が挙がった。

 また、ウェブ会議システムを利用した研修会について参加校の校長は「Zoomを用いた会議や研修の開催の可能性を探る上で、実践的な勉強の場となった」と話していた。

(関係団体 2020-08-18付)

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