心温まる寄贈に感謝　ＯＢ在籍荒井建設からクーラー　旭川工業高

（学校 2020-08-18付）

　【旭川発】部活動を頑張る後輩を応援！―旭川工業高校（諸橋宏明校長）は７月下旬、旭川市内の建設業者・荒井建設㈱（荒井保明社長）から移動式クーラー４台の寄贈を受けた。同校ＯＢの丸山雅典総務部長は「運動部や文化部で有効活用してもらえれば」と期待。全日制生徒会長を務める建築科３年の佐藤侑星君は「心温まる寄贈に感謝している。これを励みに今後の学校生活を過ごしていきたい」と謝意を表した。

　新型コロナウイルス感染症の拡大によって、今夏の第１０２回全国高校野球選手権大会をはじめ各種大会が中止。同校でも各運動部・文化部の部員が気落ちしながらも現実を受け止め毎日練習に励んでいる。

　こうした中、同校ＯＢで荒井建設の大熊博之建築技術部長、丸山総務部長、武澤幸治営業庶務部長、諸橋薫舗装営業部次長が発起人となり、「精一杯部活動を頑張る後輩たちに何かできることはないか」と思い、ＯＢの社員３８人に寄付を募った。集まった２０万円で移動式クーラー４台を寄贈した。

　当日、大熊建築技術部長を除く３人が来校。丸山総務部長が佐藤君に目録を手渡した。

　佐藤君は「心温まる寄贈に感謝している。これを励みに学校生活を過ごしていきたい」と謝意を示した。

　諸橋校長は「生徒の目標や発表の場などが失われ、肩を落とす子もいるが、今は代替となる大会を目的に取り組んでいる。夏休みを迎え今回の寄贈はありがたい限り」と謝意を示した。

　丸山総務部長は「運動部や文化部で有効活用してもらい、部活動の活性化につながれば」と期待。「今回を契機にＯＢ会発足の機運も高まっている。今後も旭川工業高を支援していきたい」と述べていた。

(学校 2020-08-18付)