幌加内高　本年度から高校生対流事業　そばや６次産業化教育　魅力化推進　全国から留学生

（学校 2020-08-07付）

　【旭川発】幌加内高校（山城誠校長）は、本年度から令和６年度までの５年間、高校生対流促進事業に取り組む。内閣府による高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業の採択校として、そば打ちや農業の６次産業化教育を中心とした高校の魅力化を推進。全国から地域留学生を受け入れる次年度に向け、本年度はオンラインによる学校説明会などを通し、地域資源を生かした同校の魅力や特色を全国にＰＲしていく。

　事業は、道立高校と地域をつなぐ高校魅力化コーディネーターを配置し、地域の団体等とコンソーシアムを構築して地域の教育資源を活用した魅力的な高校づくりを進めるとともに、魅力化の取組を発信し、全国の高校生を対象に地域留学を受け入れることで、地域との多様なかかわりを通じて地域創生につなげることが目的。

　同校は、町立昼間定時制の農業高校。生徒の多くが町外出身者で、学生寮から通学している。

　日本一の作付面積と生産量を誇るそばを学校設定科目に位置付け、そば打ち段位取得や栽培、調理、そば店経営など、特色ある教育を展開。いち早く６次産業教育に取り組み、生産、加工から販売まで実践的に学んでいる。

　事業のキャッチフレーズは「夢をもって、夢を追え！そんな幌加内町が３つの日本一（そば生産量・人口湖・日本最低気温）を生かして生徒を育てます」。まちの知名度を全国的に向上させて町の活性化を図るとともに、地域留学によって地域と多様かつ継続的にかかわる“関係人口”の創出を目指していく。

　３年度には、全国から高校２年生１０人程度を留学生として受け入れる。留学生は、寮生活を送りながら１年間、特色ある学びを体験する。

　ことし１０月中旬からの募集に向け、オンラインによる合同説明会への参加や個別説明会の実施など、段階的にＰＲしていく。

　７月に同校と地域をつないで事業を促進するコーディネーターを採用。特色ある教育の推進や、生徒募集への広報活動などに取り組んでいる。

　また、同校と町・町教委、町そば活性化協議会、町観光協会などで構成する地域留学推進協議会を設立。７月３０日に同校で開いた第２回協議会では、関係イベントの実施報告や今後の説明会スケジュールなどについて協議した。

　１９日に行ったバーチャル地域みらい留学では、同校を含む４校を遠隔で接続し、生徒が校舎・施設を紹介。

　２６日にはオンラインでの合同説明会「地域みらい留学フェスタ」に参加し、インタビュー形式による学校説明会や、そば打ち実演を行ったことを報告した。

　今後、１８日に２回目のバーチャル地域みらい留学、２２日にオンラインフェスタ、９月１２日には中学生１日体験入学やオープンスクール、３回目のオンラインフェスタなど、様々なＰＲイベントを予定している。

(学校 2020-08-07付)