３・６年算数授業を公開　評価や付けたい力を明確に　北斗市久根別小が学校力実践発表会

（学校 2020-08-18付）

３年生は余りのある割り算を学習

　【函館発】北斗市立久根別小学校（西村和彦校長）は７月下旬、同校で学校力実践発表会を開いた。重点事項「授業づくりを楽しめる教職員が、学ぶ喜びを感じる子どもを育てる～授業の質の向上」のもと、３年生と６年生の算数の公開授業とグループ交流を通して、学習評価や付けたい力を明確にすることを目指した。

　同校は、平成３０年度から道教委の学校力向上に関する総合実践事業の指定を受け、研究主題「学びを楽しみ、伝え合い深め合う子供の育成～主体的・対話的で深い学びを目指した授業づくりを通して」のもと、児童の成長や将来のスクールリーダー養成に向けた研究を進めている。

　本年度は、「授業づくりを楽しめる教職員が、学ぶ喜びを感じる子どもを育てる～授業の質の向上」を重点事項に設定。学習評価や付けたい力の明確化を主な取組としている。

　今回、管内の市町から教職員など約８０人が参加。このうち、北斗市内の参加者は、ウェブ会議システムＺｏｏｍを通して意見交流に加わった。

　３年生と６年生の算数の授業を公開。このうち、３年１組（児童数２７人）では、単元「あまりのあるわり算」の授業を臼渕光教諭と石戸谷淳子教諭がチーム・ティーチングで指導した。

　本時は、８時間扱いの１時間目。「除数と商が１位数の除法で、割り切れない場合の計算の仕方を理解する」を目標とした。

　これまで学んだ商の求め方を確認したあと、「１４個のゼリーを１人に３個ずつ分けると何人に分けられるか」と投げかけ、「ちがいを見つけて答えを求めよう」と目標を示した。

　児童は１４個のブロックを使用して個人思考。その後、隣同士で解き方を交流したほか、代表児童が自身の解き方を発表した。

　答え合わせでは、臼渕教諭が「答えの求め方は、これまでの割り算と同じ」と説明。割る数の九九を使い、最も近い数字を答えとして導くことができるとした。

　最後に練習問題を解き、割り切れる・割り切れない割り算の解き方を確認した。

　公開授業終了後、研究の詳細や校内研修に関する全体発表のほか、①学校の新しい生活様式②今できる授業づくり③人材育成④働き方改革―の４グループに分かれて意見を交流した。

(学校 2020-08-18付)