道教育大教職大学院旭川キャンパス　アップデートできる人材育成　３年度の新カリキュラム説明

（学校 2020-08-21付）

旭川キャンパスの教授陣が道北各教育局に説明

　【旭川発】道教育大学は１８日、上川合同庁舎で教職大学院旭川キャンパス説明会を開いた。上川教育局を含む４教育局を遠隔システムで接続し、令和３年度に新カリキュラムがスタートする教職大学院の概要を説明。学ぶ意義などを伝えるとともに、学校をアップデートできる人材育成に向けた新たな取組について周知を図った。

　道教育大教職大学院は、３年度からカリキュラムを改編。教科指導・授業開発コース、特別支援教育コース、養護教育コースを新設するなど、学校をアップデートできる人材育成の拠点として生まれ変わる。

　この日、上川教育局を拠点に、留萌、宗谷、オホーツクの各教育局と遠隔システムで接続。各教育局職員に向けて、新教職大学院の説明会を行った。

　北村善春特任教授があいさつ。

　今後の地域における教育力向上に向け、教職大学院と道教委のさらなる連携を期待した。

　院長補佐を務める藤川聡教授が改組のねらいと概要を説明。新たな教職大学院の６つのコースや開設科目、履修の道筋などを紹介した。

　１年で修了できる短期履修制度や、２年間分の学費で４年間学ぶことができる長期履修制度など、ニーズに応える環境が整っていると説明。「学校をアップデートできる確かな人材育成を目指し、実務科教員と研究者教員がタッグを組んで全力で取り組んでいく」と話した。

　木下俊吾特任教授は、教職大学院で学ぶ意義やミドルリーダー育成の重要性について説明する中で、修了生の声を紹介。

　現在は教頭を務める修了生の「研究テーマを学校課題と結び付けて設定したことで、研究や学びをリアルタイムで還元し、勤務校の学校運営に寄与できた」という声や、指導主事を務める修了生の「実践について理論をもとに振り返り、反省点をつぎの実践に生かすことができるようになったことで、自分の実践のみならず組織にとっての改善のスピードが速くなった」などの声を取り上げた。

　説明のあと、各教育局が管内の現状を報告。意欲の高い教員や指導主事への関心が高い教員が多いことを踏まえ、学校訪問等を通じて戦略的に人材発掘を行っていることなどを交流した。

　今後、旭川キャンパスでは１０月９日、１１月２８日に入試説明会および相談会を開催予定。また、希望があれば各管内を回って直接説明する会を設けていく意向を示した。

(学校 2020-08-21付)