網走養護が夏季研修会　子の生活支える体制を　香川県の学校に学ぶ

（学校 2020-08-21付）

　【網走発】網走養護学校（上村喜明校長）は１７日、同校で夏季研修会を開いた。初の試みとしてウェブ会議システムＺｏｏｍを活用し、香川県立高松養護学校と接続。網走養護の教職員は講義や分科会などを通して、子どもたちの学校生活を支える校内支援体制の充実を目指した。

　夏季研修会は、子どもの理解や指導内容、方法等に関する内容を学ぶ機会を設定し、教職員の資質と指導力の向上を目指すことを目的に毎年開催している。

　今回は、新型コロナウイルス感染症対策として、研修会場を２つに分けて開催。各会場内で座席の間隔を空けられるようにしたほか、扇風機などで熱中症対策を行った。

　講義はZoomを活用し、高松養護とつないで実施した。

　講師は、高松養護で自立活動室長を務める秋山尚子教諭。秋山教諭が担任として経験した事例や、自立活動室として校内支援体制の構築に取り組んだ実践を紹介した。

　午後からは、分科会で教科学習にかかわる研修を行った。

　参加した教職員は、「秋山教諭の実践や高松養護の自立活動室の様子について話を聞いたことで、私自身もこのように動いてみようというイメージをもつことができた」「チームワーク、フォローアップの大切さを再認識した」などと話していた。

　上村校長は「今後、ウェブ会議システムが日常的に活用できれば、全国の教職員同士、児童生徒の教育活動や経験の広がりにつながっていくのでは」と期待。

　「そのためには、まず教職員がその利便性や有効性を理解することが必要」と話した。

(学校 2020-08-21付)