国研指定の札幌市二条小と北野平小　リモート機器用い研究　協議会はオンライン開催

（学校 2020-08-26付）

　国立教育政策研究所は、本年度の教育課程研究指定校事業について、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、リモート機器を使った研究を実施することとしている。札幌市内では、市立二条小学校（遠藤利恵校長）と北野平小学校（山下尊子校長）が指定校。来年２月の開催を予定している研究協議会についても、オンラインで開催する予定。札幌市教委は「事業指定校の対応可能な範囲で研究を推進していく」としている。

　事業は、幼稚園や小・中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校などにおける教育課程および指導方法等について調査研究を行うことで、学校における学習指導の改善・充実、教育課程の基準の改善などにつなげるもの。

　事業の委託を受けた札幌市教委は、国立教育政策研究所と連携し、指定校の支援に努めている。

　市内では、前年度から二条小と北野平小が指定校として研究を推進。本年度は２ヵ年計画研究の最終年度となる。

　二条小は、研究主題を「思考力、判断力、表現力等を高める主体的・対話的で深い学びの在り方～自ら運動・健康に働きかける意志を生み出す子」と設定。

　体育について、課題探究的な学習を通して思考力、判断力、表現力等の育成を中核とした学びを積み重ねていくことで子どもが自信を深め、生涯にわたって運動に親しむ素地を養えるよう、運動領域と保健領域の２領域の研究を進めている。

　北野平小では、研究主題を「多様な他者と協働し、集団や社会に参画する力を高める特別活動～自ら他者とつながり、自己の生き方についての考えを深めていく子」と定め、特別活動の学びを生かし、各教科等における主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善を図るとともに、指導資料を基本にした学級活動の充実など、特別活動における主体的・対話的で深い学びが実現できるよう研究を推進している。

　本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、リモート機器を活用した研究を検討。指定校と国立教育政策研究所の教育課程調査官や市教委指導主事などを遠隔テレビシステム等でつなぎ、学習指導の改善・充実などを図ることとしている。

　また、来年２月に開催を予定している研究協議会も発表校の関係者や参加者は参集せず、オンラインでの開催を予定。多くの参加者を募り、広く研究成果を普及させる。

(学校 2020-08-26付)