旭川養護　オンライン学習導入　交流授業や行事参加等　つながりを広げ　学び深化

（学校 2020-08-27付）

　【旭川発】旭川養護学校（五十嵐聖哲校長）は、道教委による新規事業「オンライン学習導入モデル事業」の指定を受けた。訪問教育学級児童生徒を対象としてオンライン学習を実施。在校学級への授業参加や訪問教育学級児童生徒同士の交流授業のほか、訪問教育学級児童生徒の学校行事等へのオンライン参加などを通して、児童生徒同士のつながりを広げ、学習を深める取組を進めていく。

　事業は、オンライン学習に積極的に取り組もうとする学校を実践指定校とし、オンラインを活用した家庭学習を支援するための機器の活用方法や効果的な指導方法を調査研究し、成果を全道に普及させるもの。

　同校は、在校教育のほか小・中学部、高等部で訪問教育を実施。在宅訪問や北海道療育園への施設訪問を行っており、特に、在宅での訪問教育を受ける児童生徒は、なかなか他の児童生徒と共に学習する機会が得られていない。

　こうしたことから、道教委から貸与を受けたタブレット端末やモバイルルーターを活用し、訪問教育学級児童生徒の在校学級への授業参加や、訪問教育学級児童生徒同士の交流授業などを実施。また、学校行事等へのオンライン参加も行うなどして、様々な交流の機会を設けていく。

　７月にはオンライン授業の構想検討や、訪問講師を対象としたオンライン接続研修を実施。

　８月には、機器の設定や教員・保護者向けマニュアルの作成、校内研修などを行った。

　今後、９月には療育センター入院時の授業のオンライン授業参観（保護者・講師）を実施。訪問教育学級児童生徒の在校学級の授業参加を継続するほか、中学部３年生の訪問教育学級生徒２人が見学旅行事前学習に参加する。在校学級の園芸栽培活動を、訪問教育学級生徒に向けて配信することも計画している。

　１０月には、施設訪問におけるベッドサイド学習児童生徒の集団授業への参加のほか、見学旅行に参加できない訪問教育学級中学部３年生のオンライン参加を予定。

　１１月には在宅訪問教育学級同士の交流授業や、訪問教育学級研究授業の配信、劇鑑賞会へのオンライン参加を計画している。

　１２月にはこれまでの実践を総括。

　計画は、実践を進めながら随時見直すこととしており、訪問教育学級を中心とした児童生徒の人とのつながりを広げ、学習を深める取組を進めていく。

(学校 2020-08-27付)